ある時突然知らない人から電話をもらい、「猫の里親を探してくれないか」と相談を受けた。

ちょっ・・ちょっと待ってください、まずはどこで私の電話番号を?と聞くと、

市の愛護館の掲示板に掲示してある中で、「ボランティアさんは誰ですか?」と職員さんに尋ねたのだと言っていた。


・・・・あ~・・・なるほどね。


普通なら「お手伝いはしますけど自分で探してください」と言うところだが、
話しを聞くとその人の場合はちょっと様子が違っていた。


その人~お名前をタミエさんとしよう~タミエさんご夫婦は何匹か猫を飼っているのだが、
ご近所と猫のことでトラブルがあり、今まで出入り自由にしていた猫を室内飼いにすることにした。
ところがそのうちの一匹がどうしても外に出たがり、困り果てている、
その子をもらってくれる人を探している、ということだった。


うーーーーん・・・わからなくもないが・・・・


とりあえずその猫を見せてもらおうと、ご自宅へ行く約束をした。




タミエさんのお家は借家で、二階建ての二軒長屋の二階部分に住んでいた。
下二軒はご商売をしている。
家にあがらせてもらうと、小さなお勝手に、二間続きの畳部屋があるだけでお世辞にも広いと言えない。
驚いたのがそこには、猫が・・・猫が・・・・・


いったい何匹いるだろう・・・・・


大きい猫が5~6匹?いやもっと?・・・子猫も5~6匹、
猫がうじゃうじゃいるのだ。

つまり6畳二間程度の家に、人間ふたりと猫十数匹が暮らしていたのだった。



部屋の周囲には形の揃った猫トイレがきれいに配置されていて、
こんなに猫がいるのにまったく臭わない。
もともと猫は犬のように、体臭というか、独特の動物臭はほとんどないのだが、
トイレもこまめに掃除されているのだろう、
全然臭くないし、家の中も小奇麗に片付けられていた。



問題の猫は黒猫の小梅ちゃん。
1歳くらいの女の子だった。


借家で猫を飼うことは大家さんも了解済みで、
真下に住んでいる飲み屋さんの女主人には、猫をかわいがってもらい上手くやっていたという。
ところがその隣りに、最近自営の商売屋さんが引っ越ししてきて、
その店のあるじから猫のことで毎日のように苦情を言われ、
とうとう根負けしたタミエさん夫婦は、猫を外に出さないようにした。

しかしこの小梅ちゃんだけはその後も外に出たがって、毎日鳴いてどうしようもない、
仕方がないので飼ってくれる人を探そうと思う、という話だった。



成猫の小梅ちゃんの里親さんを探すのは難しい、
それにタミエさん達も手放したくて手放すわけでもないようだ、、、、

私はこんな提案をしてみた。



「小梅ちゃんを疎開させてみてはどうですか?」



とりあえず現状の環境を変えて、違う環境のもとで家の中にいることに慣らせてみる、
その後、もういちどタミエさんの家へ戻して様子をみるのだ。




「はぁ・・・・」




タミエさんご夫婦はなんとなくそれに同意をしてくれた。
小梅ちゃんを一時わが家で預かってみてもいいだろう、
効果があるかどうかはわからないが、やってみる価値はあるだろう、、、



「ところで小梅ちゃん、避妊手術はしてありますか?」


「・・いえ、していないんです。」




なんですって!?
それじゃあ外に出たがるのも無理はない、発情してるからじゃないのか?
里親さんを探すことになったとしても、避妊手術をしていなければならない。
小梅ちゃんをこのまま置くにしても、里親さんを探すにしても、
何はともあれ避妊手術はしなければならないのだ。


ところがタミエさんから、

「実は・・・」

と意外な話しが出てきた。



その苦情を言われ続けた店のあるじから、挙句の果てに猫に屋根裏を荒らされたという理由で、
その修理代を請求されたというのだ。
タミエさんは仕方なくお金を払い、そのせいで今避妊手術をするお金がないと打ち明けた。


「いったいいくら払ったのですか?」


「・・・・50万円です・・・」


「えっ・・・(絶句)!」



小梅ちゃん
小梅ちゃん


[疎開]
空襲・火災などによる損害を少なくするため、都市などに集中している住民や建物を地方に分散すること。「工場を―する」「学童―」「強制―」


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50万・・・・金額を聞いて驚いた。



屋根裏の修理ごときにそんなにかかったのか?

ちょっと待てよ、、、しかも借家じゃないか、
借家であれば大家さんに請求するのが本当じゃないのか?



「なぜそんなお金を不用意に払ってしまったんですか?!」



タミエさんは、私が言ったのと同じことを、散々周りの人からも言われたらしい。



「猫を守るためだったんです」



よほどその店のあるじが恐かったのだろうか、
どんな苦情の言われ方をしてきたのだろうか、
私にはわからないが、その苦痛から1日も早く逃げ出したかったのだろう。

そのお金さえ払えばもう何も言われまい、
猫達と今まで通り平穏に暮らしたい、
その時はただそれだけの思いで、お金を払ってしまったのだとタミエさんは言った。

タミエさんよりも年下であろうご主人は、
タミエさんの隣りでずっと無言のままうつむいていた。




そもそもタミエさんご夫婦が猫を放し飼いにしていたことが、ことの発端ではあったが、
私は途端にタミエさんに同情してしまった。
憎むべきはタミエさん夫婦から大金を奪っていった店のあるじだ、
少なくともこのご夫婦は猫達を愛している。


なんとか力になってあげたい・・・・



わかりました、でもここはとりあえず小梅ちゃんの避妊手術を先にしましょう
それでも外に出たがるようであれば、疎開という方法でしばらく環境を変えてみましょう
最終的に里親さんを探すのは、そのあとでまた改めて考えることにしてはどうですか





私は格安で避妊手術をしてくれる獣医さんを紹介した。

避妊手術の費用は病院によってまちまちだ。
飼い猫では通常2万円から、高いところは4万円ほど請求される。
または手術自体が安くても、ワクチン接種済みが条件の獣医さんもある。
その場合、手術代にワクチン代の1万円(2回分)がプラスされるので、やはり2~3万円はいってしまう。

しかし野良猫の場合はワクチンなど打っている場合はない。
なおかつ静岡市では野良猫の避妊手術の場合、市から助成金が出るため飼い猫よりも安い費用でやってもらえるのだ。
小梅ちゃんを野良猫扱いにしてもらえば、手術代は安く上がる。


当時私がお世話になっていた赤ひげ先生は、どんな子を連れて行っても「野良猫価格」でやってくれたのだ。


その金額を言うと、タミエさんご夫婦は目を見開いて驚いた。

「うちはいつも24,000円でした・・・」




タミエさん夫婦がその金額なら、と言うので、
早速私が小梅ちゃんを預り、避妊手術をすることにした。

キャリーバッグに小梅ちゃんを入れ、タミエさんの家をあとにする時、
タミエさんのご主人はいつまでもバックミラーの中で私を見送っていた。




(続く)

私はすぐに赤ひげ先生に手術の予約を要れ、翌日には手術をしてもらった。


朝、出勤前に小梅ちゃんを病院へ連れて行き、その日の夜、仕事が終わってから迎えに行くと、
赤ひげ先生から、

「よっつ入っていたぞ。」


と聞かされた。


 ・・・ なんと小梅ちゃんは妊娠してたのだ。



「見てみるか?」

赤ひげ先生がそう言うので、見せてもらうことにした。


先生は小梅ちゃんから取り出した子宮を見せてくれた。
子宮は血を洗い流してあったのか、血液はついてなくて、
灰色の薄いチューブのような中に、小芋ほどの大きさの丸い塊が4つ連なっていた。
猫の子宮を見るのは初めてだった。


私は不思議に恐さも気持ち悪さもなく、そしてかわいそうだという気持ちさえ微塵も起きなかった。
それよりも産まれなくてよかったという安堵の気持ちでいっぱいだったのだ。




その日は小梅ちゃんをわが家へ連れて帰り、ゲージに入ってもらい、
次の日からはゲージから出して、しばらく家で様子をみることにした。

うちの子達が小梅ちゃんに対して威嚇するので、小梅ちゃんはたいそう居心地が悪そうだった。
しかし、タミエさんが言うような、外に出たがったり鳴いたりすることは全くなかった。


そこで私は早々にタミエさんに連絡を取り、一旦タミエさん宅に戻すことにしてみた。

小梅ちゃん わが家での小梅ちゃん




タミエさん宅に連れて帰ると、小梅ちゃんはまるでよその家に来たかのように、
キャリーから出るとすぐに押入れの奥に隠れてしまった。

小梅ちゃんは異常に車が嫌いな猫で、
車に乗せると5分もしないうちに車酔いし、「おえっ」と吐いてしまう子だった。
そこで小梅ちゃんにはまだ手術跡の抜糸が残っていたが、
小梅ちゃんを再び病院に連れて行くは無理だと判断し、(それに抜糸の際に余分にお金がかかっても困るので)私はタミエさん夫婦に抜糸の仕方を教え、あとの処置をやってもらうようお願いした。




タミエさんに小梅ちゃんが妊娠していたことを話すと、タミエさん夫婦さほど驚きはしなかった。


それどころかタミエさんのところにもう一匹、いかにも妊娠しているかのような、お腹が垂れ下がっている猫を見つけてしまったのだ。。。


「・・・もしやこの子も妊娠していないですか?」


そう聞くとタミエさんは、
「はい、そうだと思います」と答えた。



「どうするんですか、もうすぐにでも産まれそうなお腹じゃないですか?!」


「・・・今はもう余分なお金がないので、うちでなんとかします」


「・・・・・・・・・」


タミエさんの家にいる子猫達は全員目がくしゃくしゃしていた。
猫風邪にやられてどんどん伝染っていってしまったのか、、、
それよりも子猫達を医者に連れて行くお金もないのかもしれない。



私はタミエさんにこんな話しをした。



昔の人は皆猫を飼っても避妊手術などしませんでした

その代わり、産まれたばかりのまだ目も開かない子を川に流して処分しました

川に流すのは、万が一助かってしまったことを考えるといい方法とは思えませんが、

昔のやり方も方法のひとつですよ
 と。




タミエさんはうなずいて「ありがとうございます、主人と考えます」と言った。


    






それからしばらくしてもらったタミエさんのメールには、
小梅ちゃんの近況が書かれていた。


今まで子猫にまったく興味がなく、近づくことも嫌っていた小梅ちゃんが、
なぜか急に面倒見がよくなって、子猫の世話をするようになった、と。

「グーグーだって猫である」に登場するタマをいうメス猫も、
避妊手術後、子猫の世話をするという同じ状況になっている。
子宮を取ったことで一時的に出産した気分にでもなるのだろうか。


そして小梅ちゃんは以前ほど外に出たがらなくなった、
里親さんを探さなくてもよくなりそうだ、と。



小梅ちゃんははなおのように全身真っ黒で、金色の目のきれいな猫だった。

小梅ちゃんみたいにきれいな黒猫はそういません
大事にしてあげてください


私はそう返信した。


    


ところで今にも産まれそうなお腹をしていた例の猫はどうなっただろうか。


その猫はそれからすぐに子供を産んだようだった。
やはりあのお腹は出産間近のお腹だったのだ。
そしてその子供はタミエさんのご主人が、バケツの水に沈めて処分した、と話してくれた。




私があんなアドバイスをしなければ、タミエさん夫婦は猫の子を育てたのかもしれない。
しかし・・・猫の命も大事だが、世話をする人間の生活の方が大事だ。
それが逆転してしまうことが多頭飼い崩壊ということになる。

私は多頭飼い崩壊したおうちを何度か見ているが、

どのうちもほとんどゴミ屋敷のようで、
要はそこに住む人間のずさんな飼育の果てが多頭飼い崩壊につながっている。


しかし少なくともタミエさんの家は違っていた。


私が初めてタミエさん宅を訪れた時、タミエさんは笑いながら、
「猫のために働いているようなものです」と言っていたが、

タミエさんの家にあがらせてもらって、そこの猫達が本当に大事にされているのがわかった。




そのタミエさん夫婦にそんな決断をさせたことに胸が痛んだ。


でもほっとした自分がいることも確かだった。。。



今タミエさん達はどうしてるだろう。
もうあのアパートの下の住人と争ってはいないだろうか。

いつかタミエさん夫婦が誰かに咎められることなどなく、
猫達とのんびり幸せに暮らせるようになって欲しいと、
私は今も願っている。





2009/10/12

先週ボラ仲間の先輩が経営する「猫カフェ」がオープンした。

私達保護猫活動する者にとって、「猫カフェ」はあこがれの場所、あこがれの商売、(笑)
そんな気持ちも手伝ってボラ仲間がこぞって応援にかけつけての準備・オープンだった。


私はわが家のいちばんの社交的な猫、ナナをオープニングスタッフとして、カフェのホストメンバーに入れてもらった。
他の猫達と慣れてもらうために、オープン2日前には現地入り。


ナナ、がんばってよ~~~


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ナナはおもちゃが大好き。
特に猫じゃらしには目がなく、いつもくわえて持ってきては私の目の前に置いて「にゃあ」と鳴く。

そこがかわいい~(←親バカ)

カフェに来たお客様にもたくさん遊んでもらえるに違いない。




オープン当日は天気もよく、開店祝いのお花がたくさん届き、お客様にもたくさん来ていただいたようだった。

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ホストいち人懐っこいアメショーの「レオ」くん



わがナナも1週間泊り込みでがんばってもらった。

お迎えの日、お店に着いて私が「ナナ!」と呼ぶと、


ナナは大きい声で「にゃあ!」と答えた。


常駐スタッフのボラ先輩から、

「ナナちゃん、途中ちょっとホームシックになったけど、活躍してくれたわよ~」

とねぎらいの言葉をもらう。




・・・やっぱり寂しかったのかな?



でもナナ、我が家に戻るとまたいつものお留守番の毎日なんだよね。

ナナのように人間が好きな猫は、もっと家族がたくさんいて、常に人がいるおうちで飼われるのがいいのかもしれない。
私のようなところでなく・・・・



いつか私が仕事を辞めて、猫達といる時間をもう少し持てるようになったら・・・・
最近そんなことばかり夢みる。




それまでナナも我慢してくれるかな?

これからも時々カフェのお手伝いをしてあげてね。


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ナナ、お疲れちゃん



2011/3/8



「東日本大震災」

マグニチュードが8.8からM9へと塗り替えられ、
日本観測史上最大級が、世界観測史上最大級に変わった。



毎日のテレビで次々に新しい被災地の映像が公開され、
その都度惨憺たる現状を思い知らされる。


どす黒い津波が容赦なく襲いかかる恐怖。

その自然の猛威の前には人の命のなんとはかないものか。なんと無力なことか。
そればかりか、たくさんの動物の命ものみこまれたことだろう。


こんな時に犬猫家畜の命のことなぞ取りざたするのは、不謹慎だとすら思われるかもしれない。
普通ならとてもそれどころではないわけだから、、、

ただもし自分自身があの状況にあったらと考えると、
うちの猫達をどうやって連れて行こう、ということを真剣に考えてしまうのだ。

(あの状態では1匹抱いて逃げるのが精いっぱいだ、

 だとしたらメイサちゃんか?せめて高台まで連れていけば、

 あとの猫達は戻ってくる、放して幸運を祈るしか・・・)



そうやってたくさんの人と動物達が苦しんで亡くなったかと思うと、胸が詰まる。





どうかひとりでも多くの人が救出されますように。



どうか一日も早く被災地が復興し、人々が元の生活に戻れますように。







ヤーとマーをもらってくれた完太郎さんから、地震お見舞いのメールをもらった。

それには完太郎さんが描いた「マー」の絵が添付されていた。

優しい絵だった。




私が癒されたように、誰かしらもこの絵で癒されてくれたら。



    マーの絵

完太郎さん描「マー」


2011/3/14

私の顔を見れば「シャー」と唸り、

抱っこしようとすれば逃げ回って猫パンチだったメイサちゃんが、


おとなしく抱かれるようになった。

といってもイヤイヤだけど。(笑)

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体重も重くなった。
先日2回目のワクチンに行った時は2.48Kg。(もう避妊手術もできるなぁ・・・)


もう一段階人馴れしてもらうために、試しにリードをつけてみることにした。

首輪だけだと暴れた時に抜け出るので、ハーネスタイプのものをつける。
それでも最初はリードというものに大暴れして、慌ててはずしたが、
何回かつけるうちに慣れてくれた。

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ぷぷっ。いやそう~


リードの先をソファーの足にかけておいたら、そのうちリードをはずしてもソファーに座っているようになった。

おもちゃでも遊ぶし。

いいぞぉ~メイサちゃん。

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私が家にいられる時間は少ないが、いる時はとにかくできるだけ触ってかまう。

これはそよちゃんの里親さんがやってくれた方法だった。


そよちゃんは死んでしまったけれど、
そよちゃんの里親さんから教わったことは大きかった。
人からは私は猫のことに関してベテランだと思われているかもしれないが、
皆その時その時で初めてを経験している。

「そよちゃん方式」は効果を見せている。


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昨日は猫カフェの店番にメイサちゃんを一緒に連れてってみた。
ゲージの中で半日固まっていたので、お疲れだっただろう。


私の隣で眠ってしまったメイサちゃん。


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私の隣で眠るようになったんだ。

もうそろそろ本格的に募集に出してもいいよね。


2011/3/20


またまた見ず知らずの人から電話で、里親希望者様かと思って出たら、

うちの子がどこかの猫を連れて来まして、すごく慣れていて飼い猫かと思うんですが~カクカクシカジカ」

つまりどうやって飼い主さんを探せばいいかというご相談。



ちなみに「うちの子」とは人間の子で(この人の娘さん)、
こういう場合、猫が猫を連れてくることもあり、私はてっきりその家の飼い猫ちゃんかと思った。



「それではお宅の猫ちゃんと一緒にしばらく預かっていただけますか?」


「・・・いえ、うちでは猫は飼ってませんが。」


「え?いまうちの子って・・・」


「・・・うちの娘です。」


  シシシ・・しつれ~いシマシタ!


電話の主のおかあさんは、子供が春休み期間中なので預かれないことはない、
ただおじいちゃんが猫嫌いなので長期間は無理だ、とのこと。
それではとりあえずお宅で保護して下さい、とお願いし、
猫トイレとフードを持ってかけつける。
ちょっと離れた町内の人だった。



その猫は小柄で長毛の去勢をしていないオスだった。
すごく懐っこい猫で、小学生のお嬢さんに抱かれている。


去勢をしていないオスって、これくらいの季節であれば発情して、メスを探して案外遠くまで行っちゃうんだよな・・・
やっかいだな~~~


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飼い猫か、それとも餌だけもらっている飼い主のいない猫か。

飼い主がいればいいけど、餌だけもらってる飼い主のいない猫だとするとこの先どうしたらいいだろう・・・


猫をだっこしているおねえちゃんに、小さい弟が「ぼくもぼくも」とせがんで猫を取り合いしている。

多分この子達は猫を飼いたいんだろうな。万が一飼い主が見つからなかった時は、、、


ここの家で飼ってくれないかなぁ~~~~

くれないだろうなぁ~~~~~~



なんたっておじいちゃんが「猫嫌い」だもんな~~~




①市の動物指導センターに届けが出ていないか確認する

②獣医師会の迷子情報を確認・保護届をする

③ポスター作る →A.近くの獣医さんにも聞いてみる B.回覧板に入れる


①と②と③のAまではやって手がかりなし。
Bの「回覧板に入れる」がいちばん期待できる方法だ。


それでも・・・飼い主さんが見つからなかった時が恐怖です。。。

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それにしてもなんで私こんなことやってんだろ。

指導センターに就職させてもらおうか?


2011/3/22


猫仲間から
「お得なリンパマッサージがある」
と紹介された。

聞くところによると、
全身リンパマッサージ70分、小顔リンパマッサージ60分、肩首リンパほぐし40分が、
それぞれ別々の日で3回やってもらってキャンペーン価格が1万円だという。


それはかなりお得な感じでないかい???


私はその手のもの(マッサージ、ツボ押しなど)はやったことなかったので、
試しに1回やってみようとかなり前に申込んでおいた。



予約した日になって、ちょっとドキドキしながらお店に行くと、
出迎えてくれたのはマイさんという目のくりっとしたかわいい女の子。

マイさんは猫仲間から私のことを聞いていたのか、
マッサージの間のおしゃべりの中、

「けむさんも猫を保護しているんですか?」

と質問してきた。
ちょうどメイサちゃんの里親募集のチラシを持っていたので、
施術後チラシをマイさんに見てもらうと・・・

マイさん、メイサちゃんにひとめぼれ。 


メイサちゃんがまだ完全に人慣れができてないことを説明したが、
すぐに「一度見に行きたい」と言うではないか。
マイさんのマンションもうちのごくごく近所だったのだ。



しかしタイミング悪いことに、
その日はちょうどネットの里親募集サイトにメイサちゃんを掲載したばかりだった。



おかげでマイさんとのお見合いの約束をした直後から、
続々「メイサちゃん希望」と申し込みのメールが届く・・・


申込みは遠方からばかりだったけど、皆熱心で良さそうなおうちばかりだ。
そのすべてにお断りというか、一時保留の内容で返信をしていたが、
そのうちそれも大変になって、しかたなくサイト上で募集を一旦中止にすることにした。


メイサちゃん、大人気だったのだ。



そうだよな~メイメイかわいいもんな・・・・

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ネットに掲載したメイサちゃんの写真





さて旦那様とふたりで見に来たマイさんも、結局すぐにトライアルということになって、
その日にメイサちゃんを連れて帰ることになった。
マイさんのマンションは、ちょっと前に近所に出来たばかりのマンションで、
私も見学に行っては小銭を稼いでいたところ(見学するだけで商品券がもらえたり、高価なお菓子がもらえたりする分譲マンション)だったのだ。


メイサちゃんは右肩に10円ハゲがあって、治療の薬を飲んでいた。
そこをもう一度医者に見せないとならなかったので、
トライアルの3日後、私が医者に連れていく約束をした。



病院の日、待合室がぎゅうぎゅうに混んでいたので、車の中でメイサちゃんを抱っこして待つことにした。

驚いたことに、なぜかメイサちゃんは不思議なほど穏やかな猫になっていた。


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本当にびっくりするほど。

―メイサちゃんはこのままマイさんのうちの猫になるだろうな

なんとなくそう思った。

それにたとえマイさんがダメでも、メイサちゃん希望の人が列になって待っている。

マイさんは小柄で顔も小さいのに、大きくてきれいな目をした女の子だった。
なんだかメイサちゃんに似ているもの・・・・


110328 020



10円ハゲは飲み薬を3週間分出してもらって「治るでしょう」とのことで、

メイサちゃんは再びマイさんのお家へ帰っていった。






あんなに苦労したメイサちゃんの、なにが恐かったのかもう思い出せない。

メイサちゃんが恐くて家に帰るのも憂鬱だったのに。

よかったメイサちゃん

猫小屋じゃなくてマンション猫になれそうだね。



2011/3/26



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