先日の日曜日はフリマだった。


その前の日曜日が雨模様でものっすごく寒かったから、寒いといやだなぁ~と思っていたけれど、
風もない穏やかな日でホッとひと安心。

朝早くからなかなかお客さまが来てくれた。

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一段落の頃



私の隣のブースにはいつもの Iさんがご夫婦で参加。
この Iさんご夫婦、いつもいいものを激安で出品する。
今回の私の戦利品もほとんどを Iさんから買ったもの。

COOK2.jpg


左上から、


新品タオル地のパジャマ半ズボン 200円

フェイスタオル(エチカさんから)100円、歯磨き粉 1本100円

シビラの扇子 50円

サンタクロース柄のポットカバー 50円


本当はポットなんてないからポットカバー買っても使いようがないんだけど・・・
あまりのかわいさ(と安さ)に思わず購入。



あとは自分用ではないけれど、友人に似合いそうだったので、

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紫のヘアバンドとピアス どちらも50円


私はピアスはしません。耳に穴が開いてないの。
友人のHちゃんにどうかなーと思って。(安いし)



今回私が出品したものは、そのHちゃんが「断捨離」と言って寄付してくれたもの。(笑)
おかげさまで利益になったよー

Hちゃん、ありがとう!




今回そのHちゃんから寄付してもらった中に、中国?の小坊主?の置き物セットがあった。
蓋を開けて思わず、

「ナニコレ~~~!!!」

と叫んでしまったほど不気味・・・いや摩訶不思議な小坊主8体の置き物。
(写真撮っておけばよかった・・・)


Hちゃんは「たぶんお土産にもらったものだと思う」と言っていたけれど、

ためしに「100円」で売ってみると、



なんと閉店間際に売れたのだった。


ビックリ~~~~~~~~




買ってくれたのはかわいらしい女性。

私が思わず「売れると思わなかった・・・」とつぶやくとその女の子は爆笑していました。



フリマは楽し。
でもさすがにこの日はやっぱり寒かったようで、


風邪ひきました。  ちーん




この次の日曜日は「譲渡会」。
がんばって治さないと。

2012/1/29



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日曜日は譲渡会だった。


私は骨折したチャロを参加させるつもりだったが、
チャロはちょうど骨を固定していたピンを抜く手術をしたばかりで、
縫い傷も痛々しく、今回の譲渡会も見送ることにした。

それにカスミ荘のママのところに猫がまだごろごろいたのだ。


前回も前々回も参加したキジトラのメスのしまちゃん。

しまちゃんそっくりのキジトラのオスのボンちゃん。

そしてつい最近公園で保護したばかりの白に茶のポイントのゴルビちゃん・・・





このゴルビちゃん、吹きっさらしの公園の白熱灯の下に、母猫と一緒にお雛様のように座っていたんだって・・・


DSCF5629.jpg



2月の譲渡会は子猫がいない。
皆、生後5ヶ月から4歳くらいまでの避妊去勢済みの猫達だった。
この中で唯一の子猫がこのゴルビちゃん(3ヶ月)だった。

そして猫の頭数も少ない。
いつもは20から30匹ほどはいるけれど、この日は全部で14匹。



その中に多頭飼い崩壊の猫舎からも4匹が参加していた。

DSCF5636.jpg テンちゃん、ロクちゃん


DSCF5617.jpg ゴンちゃん


DSCF5634.jpg ハチ



私は2~3日前から風邪をひいたかのんさんの代わりに、お世話になってる病院の保護猫も連れて来ていた。

この日私がオススメできる猫はたくさんいて、
そして開場時間になるとお客様はぞくぞくと来場した。

おかげでお客様に声をかけて猫の説明をするのに大忙しになった。




ボンちゃんとしまちゃんは、人一倍・・・いや猫一倍臆病なコンビで、
しかもごく平凡なキジトラ柄。
里親さんは難しいかなーと考えていた。

ゲージの中でも2匹でギューギュー詰めのこの通り。

DSCF5622.jpg 赤い首輪がしまちゃん



ところが開けてビックリ。

このキジトラ2匹にかなりの引き合いがあり、どうしようかしらと持っているうちに、

2匹一緒にというすばらしい里親さんが現れた。



この方、昔は猫を飼っていたが病気で亡くなってからは悲しみのあまり猫を飼えなかったというのだが、

それが5年間も!(え?そんなに?)

そして次に猫を飼う時は「絶対2匹」と決めていたのだそうだ。



すごい!この臆病ものコンビに里親さんが見つかるなんて!

この子達は初めての人には逃げ回るが慣れてしまえばまったく問題のない子達で、
しかも兄弟でもないのに顔もそっくりですごく仲が良かった。

実はカスミ荘のママも「一緒にもらってくれる人がいればいいんだけど」と言ってたほどだったのだ。



預かってきた病院の猫ちゃんもお試しが決まる。

DSCF5625.jpg 朝からずーーーっと遊びに夢中の病院猫



大きい子ばかりなのに、続々とお試しが決まる。


DSCF5619.jpg お試しが決まったキンジ


DSCF5632.jpg お試しが決まったイチロ


イチロは閉会間近に私がプッシュしたお客様にずーーーっと抱っこされていて、
ついにはお試しを決意してもらった。


なんとこの日14匹中9匹のお試しが決まったのだ。



もちろんゴルビちゃんも
(しまった、ゴルビの写真撮り忘れ・・・)


そして猫舎の猫も4匹のうち2匹のお試しが決まったのだ。






譲渡会が終わったあとは大忙しだった。

ゴルビは2匹の先住猫のいるおうちへお試しに行ったのだが、会場から目と鼻の先のお家だったため帰りにそのままお届け。

先住猫ちゃんとの相性を祈るばかり


そして病院とカスミ荘へ猫を運搬。

時間がなかったので一旦家に帰ってバレエの振り付けに行き(4月の発表会の舞台参加のため)、
2度手間だったけどまた同じ道を走ってエチカさんのところへ頼まれていたキャットフードを取りに行き、
その帰りに実家によってもらい風呂をして家に帰った。

実家の両親はもう熟睡していた。




家に帰ると1日の疲れがどっと出たが、
今日お試しが決まった猫達のことを思うと疲れよりも興奮していた。
ベッドに横になってもふわふわした気持で寝つけない・・・


このふわふわした感じはなんだろう・・・


それは幸せな気分に違いなかった。


たくさんの成猫達に幸せの鍵を手渡された。
それはその猫達を見守ってきた人達の苦労が実った証しでもある。
保護主さん達のうれしそうな顔・・・


今日のような譲渡会に辿りつけたことが、私にとっては幸せだった。




今日はいい日だった、なんて幸せな日曜日なんだろう。



2012/2/5

譲渡会にいつも奥ゆかしくひっそり来て、ひっそり帰る人がいた。



その人が毎回連れて来る猫は「めろんちゃん」。


DSCF5626.jpg


白黒ブチのオス。約4歳。去勢済み。

他の猫達に比べるとなんとなく薄汚れた猫だった。




それというのもこの子は外でご飯をもらっている子。
でも抱っこも出来る。
譲渡会にはキャリーに入ってこうやって連れて来られる。

その人はあきらめずにもう何度もメロンちゃんを連れて譲渡会に来ている。


めろんちゃんもその人も、切ないほど奥ゆかしかった。




今回の譲渡会で、閉会間際にずっとメロンちゃんを抱っこしていた家族がいた。
おとうさんとおかあさんと高校生くらいの男の子。

ああ、今度こそ今度こそ、めろんちゃんのおうちができるかもしれない!!!



・・・・・・・・・・

でも今回もダメだった。

残念・・・



次の譲渡会にもまたその人はめろんちゃんを連れて来るだろう。

大丈夫、
その人があきらめさえしなければ、
いつかきっとめろんちゃんもおうちの子になれるよ。


・・・って私は思うよ。




      


譲渡会に来てくれたお客様が寄付してくれたフードやマット。

DSCF5630.jpg


ありがとうございました。



2012/2/5







先日の譲渡会の唯一の子猫~ゴルビちゃん~と一緒にいた母猫と思われるメスは、
公園でもカスミ荘のママの足にすり寄ってくるほどの人なつこい子だった。


カスミ荘での保護猫は最近いっきに増え、ママは、

「保護してあげたいけどこれ以上は大変」と、

母猫は避妊手術はしたものの再び公園にリリースしたのだった。



「この寒いのにかわいそうなんだけどねー
 
 すごく人なつっこい子なんだけど飼ってくれる人いないかしら・・・」




私にはかねてより、猫を希望していたお年寄りの大花さん(仮名)の存在を気にしていた。
年齢は79歳、ひとり暮らしならお断りする年齢かもしれないが独身の娘と同居していた。
ただこの娘が「猫は苦手」と公言しているため躊躇していたのだ。


ララちゃんを連れて初めてお訪ねした時も、ララちゃんと娘さんの相性が気になりお断りしてしまった。

普通はどんなに「猫が苦手」という人でも、一緒に暮らせば猫の良さに心を奪われるはずなのに・・・大花さんの娘さんは違ったようだ。
もしそんな大花さんに紹介するなら、もっとふところに入り込んでくるようなベタベタの猫がいいんじゃないだろうか、
でないと娘さんとの距離はちぢまらないだろう、、、、そう考えていた。


「ママ、その子を紹介してみようか」


娘がどう変わるかを期待している場合ではない、
このところの冬の寒さは一段と増していて、
なんとかその子を家の中へ入れてあげたい、、、その想いの方が勝っていた。



そうと決まれば。
一旦リリースしたその子を再び捕まえてもらい、
避妊手術の抜糸も済ませ、その後私があずかることにした。



DSCF5599.jpg

耳先カットされたゴルビのおかあさん




大花さんの希望は「メス」「尻尾が長いこと」だけだった。

ララちゃんをお断りした時私は、

「子猫じゃなくて大人の猫はどうですか?いい子がいたら紹介しますから」とお話してあったが、大花さんはしびれを切らしてその後別の猫をトライしたようだった。


でも結局猫は見つかっておらず、連絡をすると「是非見たい」とお返事をいただいた。


DSCF5602.jpg

念のため首輪をつけて行こうね。(首輪には私の電話番号を書き入れた)



この子はまだ若い猫で多分一歳くらい。
本当なら大花さん自身の年齢を考えて、もっと大きな子を紹介してもよかったけど、、まぁいいや。


             





その日は特別寒い日だった。

そういえば名前をつけていなかった、どうしよう。
・・・・・・
明日は節分だ、オマメちゃんがいいかな?

などと考えながら名前は決まらず大花さん宅に到着。



大花さんの家でキャリーから出してもらうと、その子は家の中を探検することもなく、
大花さんの家の絨毯に身体をスリスリ摺り寄せていた。
本当になんて人なつこい子だろう。

「とりあえずお試しってことで、、、2週間経ったらまた伺います。」

「名前は好きな名前で呼んでください」


そう言うと、

大花さんは「つけたい名前がある」と言って、
あっという間にその子は「ココちゃん」になった。



DSCF5608.jpg




ココちゃんのベタベタぶりは、もしかしたら大花さんの娘さんにとっては過剰で、ひょっとしたら嫌がられるかもしれない・・・・

もし大花さんから断られたら、この子はまた公園に逆戻りしてしまうだろうか。






あとからわかったのだが、その日は日本中がこの冬いちばんの大寒波に包まれた日だった。

日本各地に大雪が降り、普段は暖かい静岡もはんぱない寒さだった。



・・・少なくとも今日この日に、ココちゃんが公園で震えているのでなくてよかった。
暖かい家の中に避難できたのだ。

それだけでも救われる想いだった。





野良猫の生活は過酷だ。



ココちゃん以外のお外の子は、この寒い冬の間、どんな風に暖をとっているのだろう。




2012/2/2

「人はなぜ生きるのだろう」


誰もが一度はそんな問いにぶつかって、考えたことがあるのではなかろうか。




哲学なんかはわからない。

ただ私も二度三度考えたことがある。

正しい答えは知らない。

でも私なりに出した答えがあった。




なぜ生きるのか

それは「産まれてきたから」


幸せを探すため?

誰かの役に立つため?


いいや、ただ、、、産まれてきたから生きる、だけ。



猫を見てたらその答えになった。

猫に教えてもらった答えだった。






「ソクラテスより猫」  近藤明理

からだを伸べて
空(くう)を見ている猫よ
そこにある風を見ているのか
時をみているのか

生まれたときに与えられた
からだの模様やしっぽの長さに
文句もいわず

餌があればそれなりに
餌がなければそれなりに
病も痛みも
毛に艶のなくなる いのちの折り返し地点も
静かに受け入れて

わずか十年ほどの命を
あらがうことなく
悔やむことなく
恐れることもなく
日々ついやしてゆく猫よ

猫は問わない
なぜなら
猫自身が答えであるから

ソクラテスの時代から
人間たちが考えつづけてきた
全ての問いの
答えそのものであるからだ



(「猫新聞」に掲載された詩。ハッチーさんがブログで紹介してくれたものを転載)


DSCF0417.jpg




猫は
その命を犠牲にしながら私達に悲しみを教えるために産まれてきた神様のお使い
だと思う。


212/2/15

秋の譲渡会で「ライトくん」をもらってくれたSさんから、

「そろそろ去勢手術をしようと思います」と、

獣医さんについて相談があった。



お届けした時にいちばん近くの獣医さんを紹介してあったのだが、
ここ3日ほど電話をかけているけどつながらないということだった。

獣医さん選びは難しい、、、自分が行ったことのある先以外は、仲間や知り合いのクチコミに頼るしかない。
それでも一般の人よりは情報を持っているつもりだ。
それにこういう機会に相談をしてもらえると、こっちも安心するしすごく嬉しい。


私は以前先輩のハッチーさんから教えてもらった獣医さんが、Sさんのおうちからさほど遠くなくて安心診療価格なことを思い出し紹介すると、

Sさんは「明日連絡してみます」とライトくんの写メを一緒に送ってくれた。



「けんとが作った3階建てのおうちでくつろぐ来人の写真です」


 201202021004001.jpg



・・・・・・・・・・・

こ・・このすごいおうちを、あのケンちゃんが作ってくれたの!?
(ケンちゃんは確か幼稚園の年長さん)


ライトくんの座っている3段目の箱の中には毛布がしいてあり、

てっぺんのエントツのような先からぶら下がるのは猫じゃらしのおもちゃ・・・?!

これはまさしく「キャットタワー」じゃないか



・・・・・・・・・・・・


おばちゃん、大感激。(泣ける~~~)


ケンちゃん、ライトくんのことをすごくかわいがってくれてるんだ。あ~う~


言い忘れたが、Sさんがライトくんの名前を「ライトのままでいいです」と言った時に、
私は「字画がいいから『来人』くんにしましょう」と提案してあった。

Sさんは私が言ったことを素直に聞いて、ライトくんは「来人くん」になっていた。



「けんとも一緒に動物病院に行くと張り切っています




    



その後「無事に手術が済んで帰ってきました」と、
Sさんからケンちゃんが来人くんを抱っこした写メが送られてきた。

来人くん、大きくなったなぁ。

これからもケンちゃんのいいお友達・・・いや弟でいてあげてね。
それからケンちゃんも・・・

          201202061442000.jpg


いつまでも来人くんのいいお兄ちゃんでいて下さい。



2012/2/6

chihiroさんがボランティアさんのために開催してくれる「アニマルコミュニケーション」
先日その2回目のセッションの開催があった。

場所は前回と同じ猫カフェくるるんで。



くるるんでは先日スタッフの「こじろうくん」が急死してしまい、

また仲間のねこまんまさんの保護猫も病死するという、猫の不幸が続いてた。


chihitoさんは亡くなった猫達の声も聞ける、、、

私はたとえ自分と関係のない猫達のセッションでも、
猫達が(動物達が)どんなことを考えているのか聞けることが、
私にとっては奇跡の時間であるため、
今回もわくわくしながらセッションに参加した。

(今回は多頭飼い崩壊の猫舎の猫達のことを聞く目的もあった)


120212 013 くるるんの猫達



そんな動物達の言葉を聞いていつもすごいと思うのは、
彼らは死を「しかたがないこと」と受け止めていること。
たとえ悲しい死に方をしても、その死をまるで修行のようにとらえ、
また次の命のための礎と割り切っている。

(chihiroさんの言葉を借りると彼らはそう言っているのだ)

人間は死なせてしまったことや、死の直前に苦しんだことに対して、
いつまでも後悔の念をぬぐえずにいるけれど、、、

動物達はその短い生涯を悔やむでもなく、
むしろ飼い主さん(保護主さん)に対し、

「この命はあなたへのプレゼント」

とさえ言うのだ。




「僕のからだは病気に侵されだんだん空っぽになっていったけど、

 その代わりおかあさんが僕にしてくれたことでいっぱいになって旅立つことができたんだよ」



これはねこまんまさんの亡くなった猫が言っていた言葉。

猫ってそんな素敵なことを言えるのか、、、、



そして彼らは「いつかきっと会えるから悲しまないで」と言ってくれる。



120212 014 くるるんの猫達



昔、「グーグーだって猫である」という映画を見に行って、

その映画の中で主人公の麻子さん(小泉今日子)が、死んだサバという猫と会って話をするシーンがあった。


死んだ私の猫と話ができたらどんなに嬉しいだろう、と、

その時思ったものだった。



亡くなった猫達の言うことが本当なら、
いつか天国のようなところで、私も死んだ猫達に会えるのだろうか。


そしてその世界では人も動物も、イメージを伝え合うように言葉を通じさせあうことができるのかもしれない。

chihiroさんがそうしているように。




今までの私は、死んだらすべてなくなるのだと思っていた。
ただ「無」の世界になるだけだと。

「いつかまた会える」という言葉を聞きながら、私は頭の中で雲の上の世界を思い描いてみた。

でも多分その世界はただもやがかかっているだけで、
そこに人型や犬型や猫型が存在しているのでなく、
たくさんの光の集りがあるだけのような気がする。


でもそれは「無」ではない。
きっと「念」というものがあるに違いない。
難しいことはわからないけど、、、、

いつの間にかそんなことが信じられるようになった。


120212 017 くるるんの猫達




アニマルコミュニケーションで人間達は、
猫達に教えられ、諭されて、
心をまるくして、笑顔を取り戻し、
いつか自分の猫に会えるのだという希望すら持ち、
悲しい思い出を幸せな思い出にすり替える時間をもらえるのでした。



2012/2/13


以前親友のHちゃんに猫が欲しいお友達を紹介してもらって、
黒猫ちゃんとお見合いをしてもらったヨーコさんという人がいる。
(残念ながらお見合いは失敗しました


友達の友達なのでもう友達みたいなものだけど、


そのヨーコさんが相談にのって欲しいというので話を聞いてみたら、
ヨーコさんが餌をあげている外猫さんのことだった。


世間一般的には家の近所の野良猫に餌をあげているだけでビクビクするらしい。
「野良猫に餌をあげてはいけません」
というルールがまかり通っているからで、近所の人から非難されるのが恐いからだ。

ヨーコさんも実は3匹の野良猫ちゃんを世話していて、
このまま餌やりを続けていいものか、と相談してきた。



いえいえ、どうか続けてあげてください。

その代わり、捕獲して不妊手術をすればいいんです。

今のままではそのうち子供が産まれ猫は増え、

たとえヨーコさんが何もしなくても野良猫公害が発生する。

ヨーコさんはそれを現状で阻止することができます。

ヨーコさんは非難されるどころか、感謝される立場になります。




そう説明すると、ヨーコさんはすぐに納得してくれたので、
私は捕獲器を持ってヨーコさんの家を訪ねた。




するとヨーコさんの家の玄関先には・・・

まるで宅配便のお届け物のように箱に入った猫がいた。



「・・・この子は?」


それはヨーコさんが餌をあげている3匹のうちの1匹で、

大型ゴミの日に家の前に椅子を出しておいたら椅子の上に乗ってきて、
(椅子はふかふかしたシートばりのものだったらしい)
今度は試しに箱を置いたらその箱にはいるようになった、というのだ。

近づいても「シャー」とは言うが逃げようとしない・・・・


グレイの変わった色で、すごくかわいい顔だった。





ヨーコさんに捕獲器の使い方を説明してその日は帰ったが、
私はそのグレイの猫が気になって仕方なかった。

寒い寒い吹きっさらしの玄関で、
たとえ毛布の小切れを入れてもらった箱であっても、
他に暖を取るところはないのだろうか?

・・・・・・・・・・・・


      



まもなくヨーコさんから、
「グレイちゃんが捕まった」と連絡があった。

普通は野良ちゃんの避妊手術は日帰りが当たり前なんだけど、
ヨーコさんはその子を1週間獣医さんに預け、抜糸をしてから引き取ることにしたと言う。


私はつい

「その子をしばらく預からせてもらえますか?」

と言ってしまった。

その日もまた、あの大寒波の前の日で、
グレイちゃんが玄関の吹きっさらしの箱に戻るかと思うと切なくてならなかったのだ。

それにあれだけ近づいても逃げないのなら、
もしかして慣れる可能性があるんじゃないか?  




かくして病院から家に来た「グレイ」ちゃん。

私の期待は・・・・・・・・・・・・・・・・・・甘かった。


P1000394.jpg




2012/2/4


ヨーコさんが餌をあげている3匹の猫は、

それぞれ毛の色から、

白ちゃん
黒ちゃん
グレイちゃん


と呼んでいて、

黒ちゃんは男の子、白ちゃんとグレイちゃんが女の子だった。


ヨーコさんはオスの黒ちゃんもきっちり去勢手術をしてくれて、
3匹は耳に不妊手術済みの目印の「サクラカット」がされた。


白ちゃんと黒ちゃんはもとの場所に戻ると、
ヨーコさんは物置に発泡スチロールで新しい猫ハウスを作ってくれて、
これで安心してご飯と住まいを確保することができたのだった。


ヨーコさんはそれでも、

「うちの子が家でぬくぬくしてるかと思うとかわいそうで」

と言っていた。
(ヨーコさんはメメちゃんというオスの茶トラを飼っている)



そもそもヨーコさんが猫達に餌をあげるようになったのは、
最初黒ちゃんがゴミをあさっているのを見たからだった。

そのうち猫のウンチに紙が混じっていたのを発見してからは、


「どうしてもあげずにいられなかった」


と言っていた。

黒ちゃんも白ちゃんも、まだ1歳に満たないような若い猫だった。




      




グレイちゃんに私は「クレアちゃん」と名前をつけてみた。

ゲージに入ったクレアちゃんは、やっぱり外の子だけあって、よく見るとずいぶん汚れていた。

その上ご飯を食べると決まって目から茶色い涙が流れて、
クレアちゃんはますます汚い顔になっていった。


「かわいい顔してるんだけどなぁ・・・」


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私が近づくだけで「シャーーーーーーーーッ」と威嚇する。
ただ、まったく鳴かないし、ゲージの中で暴れる様子もない。

ゲージの下にしいてある新聞紙は何日経ってもきれいなままで、
この子はいったい昼間何をしてるんだろう・・・と不思議だった。

実際私が家にいる間もベッドに入って寝てばかりいた。
・・・・・・
どこか具合が悪いのだろうか?





慣れそうな見込みがなかったらもとの場所に戻す
ヨーコさんとそう約束してあった。

毎日ご飯はヨーコさんがいるから心配ない、猫ハウスも作ってあげよう、
でも余りにクレアちゃんが毎日寝てばかりいるので、
寒空の下に戻すのも心配な気がする・・・


「春になるまでこのままうちに置いておこうか。
 暖かくなったら安心してリリースできるから」





私はヨーコさんに相談して、
しばらくクレアちゃんはゲージに入ったまま、うちにいてもらうことにしたのだった。



2012/2/19







79歳の大花さんのところに行ったゴルビのおかあさんこと「ココちゃん」


2週間後、大花さんから「この子でいいですよ」とお返事をいただいた。

   ヤッターヤッターヤッター

 

カスミ荘のママは大安堵。
「いつ帰ってくるかしれないと思ってハラハラしてた」そうだ。



とりあえず再び様子を見に行ってみる。
大花さんの家のお宅にあがると、

ココちゃんはなんと扇風機型の遠赤外線暖房器の前に、ゴロンと横になってくつろいでいた。

DSCF5695.jpg
 


私を発見すると「ニャー」と鳴いて、立ちあがろうとするので、

「いいのいいの、そこで寝てていいからね。ココちゃんあったかくていいね~~~」

余りに幸せそうな待遇に驚き、そして、



数週間前には公園にいた子が、こんな暖かい場所で大事にされてるかと思うと、


じーーーーーーーーーーーん 


・・・・・・・・・・・


しかしながら私は念のためもう一度、

「その後娘さんはどうですか」 と聞いてみた。


私は最悪の場合、つまりココちゃんと娘さんだけになった時に、
娘さんがココちゃんを生涯最後まで飼ってくれるどうかがいちばん気になっていたのだ。


「あの~娘さんは大花さんが旅行や家を空けた時にお世話をするだけでなく、

 たとえば・・・(言いにくい・・・)長く療養した時とか・・・・(言えない・・・)

 とっ・・・とにかく、もしもの時に捨てちゃうとかよそにあげちゃうとか、
 
 そんなことはないですよねぇ・・・」


やっとのことでそう言うと、大花さんは、

「大丈夫ですよ。」とにっこり微笑んだ。




ま、、そうだよな、普通そう言う返事になるよなぁ・・・・



その時私は隣りの部屋に、段ボールで作った猫ハウスのようなものを発見した。

その猫ハウスにはテプラで「ココの家」と書いてあり、
まわりにかわいいシールがペタペタ貼ってあった。


もしや?これは・・・・


DSCF5697.jpg




「娘が作ってくれたんです」



・・・なんと!




実際のところはわからない。

私がいる時はココちゃんがすり寄っていくと、

「きゃーちょっと~~~なんとかしてぇ~」

などと嫌がるそぶりを見せる娘さんだった。


でもココちゃんのようにベタベタする猫に、
毎日すり寄られて嫌なはずがない、、、

だいたい猫と暮らして、
猫がかわいくないはずがないんだ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私にはもうほのかな安心感が生まれていた。

ココちゃんは大丈夫だろう。

ココちゃんはお年寄りの大花さんにとっても、
独身の娘さんにとっても、
癒しの猫に違いないのだから。



2012/2/18



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