前回の譲渡会でコアちゃんのトライアルが決まった。
決めてくれたのは終了時間間際に来たハンチング帽の男の人だった。
最近の話題で、人気ユーチューバーの男子がスコティッシュを飼い始めたら
「ペットショップの猫でなく保護猫を迎えて欲しかった」という意見が出たらしくて、それはそれで頷くところなんだが、それにかぶせるように
「独身男性は保護猫を譲渡してもらえないことがあるんだから」という擁護発言も出てきてちょっとした論争?になり、おそらくその事実を知らなかった人は「そうだったの?」「え~~そんな~~」と思った人もいたことだろう。
ここで気をつけないといけないのは「独身男性は保護猫を譲ってもらえない」がひとり歩きしてはマズいということをまず言っておきたくて、
どんな人でも万が一の時に猫が路頭に迷うことがあってはならない、ということが重要で、家族が多ければそのリスクは少なくなり、高齢者や単身者のリスクは多くなるのは当然といえば当然、
しかし要するに最後まで責任を持って命を預かれるのならばいいわけですよ。
特に男性というと、繊細なお世話ができないような印象があるので独身女性よりも独身男性の方が部が悪い印象があるんだろう。
でも事実、うちの会から猫をもらってくれた独身男性は軒並み素晴らしい方ばかりで、それはそれは猫を可愛がってくださり、少なくともうちら会では「独身男性だからNG」ということはない。
要はお人柄。
で、このハンチング帽の人も会場にひとりでふらりといらしたわけだが、メンバーのあまねさんやエイケミさんが会話の糸口を作って話しをしてくれていて、
離れたところにいた私は、メンバーに任せて遠目でチラ見していた程度。
そして蓋を開ければコアちゃんを申し込んでくれたのだった。
(うちらメンバー素晴らしいです)
さてコアちゃんといえば毎回譲渡会での存在感全くないので(泣)こんなコアちゃんを気に入ってくれた人がいるとはなんとありがたいと、とりあえずトライアルをお願いすることにした。
ハンチングさんは既に2匹の先住猫さんがいたので、ダメになっても早く帰ってこれるようにと思い、すぐにトライアルを開始してもらうことにした。
保護当時のコアちゃん(手前はカメちゃん)
ハンチングさんのおうちは静岡から西の原子力発電所が近い海の街、車で行くと1時間半くらいかかるんだよね、結構遠い。
最近はお届けは必ずのっぽさんと一緒。
のっぽさん、昔車の運転を仕事にしていたこともあって運転がすこぶるうまい。
ハンチングさんの仕事終わりに合わせて行ったので先方に着いたのはもうすっかり夜の時間になっていた。
ハンチングさんのアパートがわかりにくかったので近くのコンビニの駐車場で待ち合わせすると、ハンチングさんは真っ赤な古い型の(失礼)スポーツカーのような車で登場。意外。
するとのっぽさんがその車を見て、
の「・・・まさかマルボーか?」と言う。
け「マルボーって何?」
の「暴走族」(←これはのっぽさんが間違えてて暴走族のことはまるそーというらしい。マルボーは暴力団のこと)
私は暴走族なんて近くで見たことないから、
け「ええっ!暴走族ってあんな車に乗ってるの?」
とギョッとする。
いや、暴走族なわけない、本人見てるけど見た目暴走族から程遠いし、ハンチング被った暴走族なんているわけないし・・・
と思いつつもなんとくドキドキしながら赤い車に着いていった。
ハンチングさんの住まいはペット可の集合住宅の1階。
そこに引っ越してきてまだ間もないことは譲渡会の時に聞いていたので、
「散らかってますけど」と言われたが重々承知していた。
でも部屋に足を一歩踏み入れるとそこで、私とのっぽさんは感嘆の声をあげることになる。
のっぽさんがマルボー(ホントはまるそー)と間違えた理由がわかったぞ!
ハンチングさん、
ミニカーのコレクターだったのだ。
2LDKの部屋は一部屋まだ荷造りをほどいていないダンボールが残っていたが、ミニカーのコレクションはガラスケースに見事に綺麗に並べてあった。
そのガラスケースは3つ。
そこに売り物のようにたくさんのミニカーが整然と綺麗に陳列されていたのだ。
ハンチングさんに断って写真を撮らせてもらったのがこちら。
私はミニカーには全く興味がないけど、これを集めた人が、車がどんなに好きか、どんなに大切にしているかはわかる気がする。
途端にのっぽさんも笑顔になってハンチングさんと車談義を始める。(笑)
そしてその車の話しを聞いているうちにハンチングさんが愛してやまない「マメちゃん」という先住猫さんの人生(猫生)を聞くことができたのだ。
2018/7/23
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