2009年11月20日

なぜ日にちまではっきりと覚えているかと言うと、
毎月20日が駅ビルの「ワンコインデー」で、ワンコインでお昼が食べられるため、
その日は駅ビルでひとりランチをしていた。

そこに隣りの奥さんから電話があり、衝撃のひとことを告げられる。


「お宅の家の前に箱に入れて猫が捨てられている」




ついに来たか。

猫の保護活動をしていることが近所で有名になれば、
そのうちそんなこともあるかもしれないと思っていた。
けれど私の家は人通りの多い街中にあり、家の前とは公共の道路である。
いつ置いたのだろう、ずいぶん無理矢理なことをしたものだ。

私は隣の奥さんに、派出所に電話をして来てもらうようにお願いをすると、
嫌な気分でランチの残りをたいらげた。



はじめお巡りさんは、家の敷地内に捨てられたのならこちらに言わずに保健所に言ってくれというようなことを言って来てくれなかったが、

冗談じゃない、動物の遺棄は立派な犯罪だ
そこを見逃してどうする、

私は「家の敷地内でなく公共の道路に置いてある」と強調し、
どうにかこうにかお巡りさんに家まで来てもらった。

箱は閉じられていて、ウンもスンも言わない、本当に猫が入っているのだろうか、、、、


ただ家の前にメモが貼ってあり、

「猫持ってきたぞ」と書いてあった。



「あ・・・それ・・・」

その筆跡は、、、
今までなんどとなく何者かが家に手紙を貼り付けていった手紙の字と同じだった。

その手紙にはいつも、
「どこどこに猫がいて困っている」
「どこどこの誰それは猫に餌だけやっている」
というようなことが書かれていて、
家のガラス窓に貼られていたり、ポストに投げ入れられていたりしたのだ。

今まで一切無視していたが、なにかの手がかりになるかもしれないと思い捨てずに持っていた手紙をお巡りさんに見せた。
何度読んでも意味不明な手紙だった。

一時


私はその猫を交番で預かってもらうようにお願いをした。
公共の道路に捨てられていたとなると、当然そういうことになる。

いや・・・その猫を私が引き取ることもできなくはなかった。
しかしそれでは猫を持ってきた男の思うつぼだ、
更にはまた違う猫を連れてくるかもしれない。
その男の本当のもくろみがどういうことなのかさっぱりわからなかったが、
私はこういう卑劣なことは絶対許せなかったのだ


交番に連れて行かれれば、それは次に指導センターへ持ち込まれることになる。

そして指導センターに連れて行かれるといことはほぼ「処分」されることを意味するのだった。





私は急いで家の中からパウチのフードを持って来て、
お巡りさんに「お腹がすいていると思うからこれを食べさせて下さい」と手渡した。

そしてそう言いながら、しゃくりあげるように泣いていた。

心優しい隣りの奥さんは、私とお巡りさんとのやりとりをひたすら黙って見ていて、
私のとなりで涙をぬぐっていた。




2009/11/20

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