例の迷い猫を保護してくれたN島さん。


たいていこういう電話をかけて来る人というのは、自分達は何もしないで、
「やってもらえませんか」的な話をしてくるのだが、

N島さんは私が作ったチラシを回覧板に入れたり、近所のスーパーに貼ってもらったり、
一生懸命自分達も探す努力をしてくれた。

私が近所のS獣医さんにチラシを持って行った時も、
「その猫ちゃんならもうポスター貼ってありますよ」と言われ、
見るとN島さんが作ったらしい、写真と手書きのポスターが貼ってあった。




それでも全く飼い主さんの情報もなく、猫嫌いのおじいちゃんからは、

「いつまで猫がうちにいるんだ」

とプレッシャーをかけられて、
「子供の春休みが終わるまでになんとかしないとならない」と再び私へ電話をかけてきた。




こんなこともあった。

実はN島さんの家では、しびれを切らしたおばあちゃんがお寺さんの友達に声をかけて、
その迷い猫をもらってもらおうとしたことがあったらしい。

その時は急な話しで、世話をしていた小学生の娘さんが泣いて嫌がったという。

その時私は、
「おばあちゃんのお友達が猫を見に来たからと言って、その場で渡さなくてもいいんですよ、
 娘さんの決心がついてからあとでお届けすればいいのですから」

と言ったのだが、結局は一日試しに連れて帰って、その翌日「合わないから」と返されたそうなのだ。



帰ってきたその猫はトイレで水状の便をして、翌日は一日寝ていたという。

N島さんは心配してその時も私に電話をしてきたが、
今まで食欲もあって健康な便をしていた猫がたった一日でそんなになってしまうとはなぜだろう、と
私にも不思議だった。

むやみに医者へ連れてけとも言えなかったため「様子を見て下さい」と言うと、
翌日は元気になり、そのまた次の日はいつものようないいウンチに戻ったと言った。


「よほどその家が合わなかったのかなぁ・・・」

それともよほどN島さんのおうちが居心地がよかったのか。





しかしいよいよ春休みも終わりに近づき、
こりゃーどうも預かるしかない(でも預かりたくない)気配になった時、


それでもダメもとで最後にN島さんから市の動物指導センターへと「泣き」を入れてもらうようにお願いした。

N島さんは私が言うとおりに電話をしてくれたが、
結果は予想通りで、なんの解決につながるアドバイスももらえなかったということだった。


それでも最後には応対した職員が、
「また困ったことがあったらお電話下さい」と言ったという。


困ってるから電話してるじゃろうがぁ~~~




・・・しかたない、もう元の飼い主探しから里親探しに切り替えるべきだろう。



そしてそのタイミングで、エチカさんからカクタさんの話しを聞いたため、
早速「里親さんが見つかりそうなので、明日猫を預かりに行きます。」とN島さんに伝えた。




「娘さんはもう平気ですか?」

そう聞くと、N島さんは「もうわかっていますから大丈夫です。」と答えた。




110405 015


N島さんは私が貸した猫用シャンプーで、迷い猫ちゃんをきれいに洗ってくれたので、
最初に見た時よりもその子はすごくいい猫になっていた。
抱っこするとシャンプーのいいにおいがした。
私が貸した猫トイレもきれいに洗ってくれてあった。

N島さんの娘さんは小学校3年生くらいの女の子で、家の中から猫を抱いてきて私に渡してくれた。
しばらくN島さんの奥さんと立ち話をしていたが、

ふいに思いつき女の子に、

「そうだ、この子は今までなんて呼んでいたの?」と聞くと、



途端に女の子はわぁ~~~~っ!と泣いてしゃがみこんでしまった。

え?え?え?

おろおろする私にN島さんが、

「この子がメルティって名前をつけてたんです。私は呼びにくいのでメルって呼んでました・・

と、女の子の代わりに答えてくれた。


N島さんの娘さん―この子もマイちゃんという名前だった―は、しゃくりあげて泣いている。
あまりの予想しなかった出来事に、私は思わずもらい泣きをしてしまった。

そして一緒になってべそかきながら、マイちゃんへとついこんなことを言ってしまったのだ。


大丈夫よ、

メルちゃんはおばちゃんが、

必ずいい里親さんを見つけてあげるからね!


それまではおばちゃんのおうちにいるから、

いつでも遊びに来ていいんだからね!」


・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・・



いい里親さんって・・・・


言ったよね、私。



この子をカクタさんにあげたら、マイちゃんはカクタさんの家へメルちゃんを見にいけるだろうか・・・





110405 030




いや、ダメかもしんない・・・・




2011/3/31






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コメント

  1. ばぁば | -

    なんだかメルちゃんはマイちゃんのおうちの子になるのが一番いいように思えるのに…
    おじいちゃんは猫は嫌いでも孫のマイちゃんは可愛いはずだよね。
    おじいちゃん折れてくれないかな~~~!

    カクタさんの奥さんの障害の程度がわからないから猫を引き渡すのも心配なんだよね。
    ちゃんと可愛がって、面倒が見られて、体調の変化とかにもすぐに気がついてくれればいいけど…

    うちの近くにも知的障害を持った娘さんがいるけど、子どもの頃から動物が大好きな子でワンコのお散歩はその子の役目みたいだったよ。
    カクタさんがそんなに猫を欲しがるなんてペットがいることで奥さんにとっていい影響があるとかかな?

    なんにしても「絶対大丈夫」のお墨付きがあればいいのにね。

    ( 14:27 )

  2. けむ | -

    Re: タイトルなし

    ばぁば、コメントありがとう。

    >なんだかメルちゃんはマイちゃんのおうちの子になるのが一番いいように思えるのに…
    私もそう思うんだけど・・・・

    おじいちゃん、気難しい人で、そうもいかないみたいで・・・
    うちに連れてきたらメルちゃんのようなかわいい猫はなかなかいないことがわかって、
    ますますマイちゃんが健気に思えて、ホントかわいそうだったよ。。。
    実はカクタさんのいちばんの心配は奥さんじゃないんだ。
    またがんばって続き書くので読んでね。^^;

    ( 10:23 )

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