以前庭に来ていた子猫の捕獲を手伝ったことから、お付き合いが続いていた学習塾のTさん。

そのTさんから「また一緒に飲みましょう」と誘われ、その時にMさんの息子さんを紹介された。

Mさんとはここでも書いているが、去年の夏、卵巣癌で亡くなった塾の講師をやっていた人だ。


そのMさんの息子のケンくんが、「猫を飼いたい」と言っているという。
塾の奥さんはそのケンくんを私に紹介するつもりで、食事の席を設けてくれたのだった。



私はその時ちょうど保護猫のニャムを出したばかりだった。

「もう少し早く言ってくれればいい子がいたのに」

私はニャムをできれば知っている人に渡したかったと、悔んでばかりいたため、
ケンくんの一瞬遅い登場が惜しくてならなかった。




ケンくんは真面目を絵に描いたような実直そうな26歳の青年だった。

ケンくんには是非いい子を紹介してあげたい、
それがMさん~ケンくんのお母さん~に対して私ができる花向けにもなる。

ケンくんに紹介する子は子猫でなくてもいいと思っていた。
むしろある程度性格が把握できている中猫クラスがいい。

いちばん重要なのは「人慣れしていること」


なぜならケンくんは現在おばあさんと二人暮らしで、

そのおばあさんが「猫が苦手」だからだ。


ケンくんからは、
「祖母はそう言ってますが、猫を飼ったことがないだけです。
 たぶん連れていけば、猫の可愛さがわかると思うんですよ。」
と説明を受けていた。

そう言うケンくんも猫を飼うのは初めてだった。





「もう少し暖かくなって子猫が出てきたら紹介させてください」と言ってあったが、

ハタと思いだし、

そうだ!ケンくんにメルちゃんを薦めてみよう
ケンくんならうちも近所だし、マイちゃんにもケンくんを紹介できる!




最初はそう思ったのだが、

メルちゃんを見たケンくんの第一声は、

「今って毛が抜ける時期ですよね」

????


「・・・・・・・・・・・・・」



そうか、ケンくん長毛猫が苦手なんだ。



あとからメルちゃんのトイレの心配が発覚し、結局メルちゃんを薦めるのはあきらめた。
しかしものはついでだ、
せっかくなので他の大人猫さんを紹介することにしよう・・・と、



私が普段お世話になっている獣医さんのところにも何匹か里親探しをしている猫がいた。

3歳くらいの茶トラのピクピク(仮名)。
(へんな名前だが、病院でつけた名前なので・・・汗)
捕獲器にたまたま入ってしまったのを、リリースせずに病院でお世話していたのだった。


ものっすごく人懐っこくて、誰にでもスリスリするような子だった。
猫嫌いの人もこのベタベタっぷりなら心をほぐすに違いない。
ケンくんもピクピクを気に入ってくれた。

ケンくんが早速猫グッズをそろえて準備をしようとしていた時に、
なんとネットの募集ページよりピクピクを希望する家族から連絡が入る。

ネットに掲載していたのは私だった・・・・


110328 025


かたやおばあさんと二人暮しで昼間は仕事で留守のケンくん、


かたや若いご夫婦とその両親の4人家族、



ピクピクは病院の猫だった。
人間が大好きなピクピクには家族が多い方がいいからと、
病院で選んだ里親さんはネットから申し込みをしたご家族だった。







ごめんね、ケンくん。

ご両親を亡くしているケンくんに、
不用意にも「この子には家族が多い方が・・・」と言ってしまったことを、
私はものすごく反省している。

多分本人はそんなことを気にしてはいないだろうけど・・・・

ケンくんは「僕はいつでもいいですから」と、
あっさり身を引いてくれた。



かくしてピクピクは県外のご家族のもとへ、
お届けは病院OGのKさんと私とで行くことになった。


110328 026 ピクピク


2011/4/19
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