時々そういった電話があるのだが、
見知らぬ人からのヘルプ。
私は家の前にしっちゅう「里親募集中」のポスターを張り出してあるために、
携帯番号はあけっぴろげ~~
猫を見せて欲しいという電話かと思い喜んで出てみると、
「猫拾っちゃったんですが~」とか、
「こちらで猫預かってくれるって聞いたんですが~」とか、
そんな内容のことが多い。
しぶしぶ「いいえうちは普通のうちです、猫は預かれません、がんばってください」
みたいなことをお話しする。

その時も「助けてやって欲しい」という電話が突然来た。
よくよく聞くと、近所の畑に親猫と子猫が出没してて、
畑の持ち主が捕まえて保健所へ連れて行くと息巻いている、
なんとかしたいがどうしたものか、という内容だった。

当然ながら①親猫は捕獲して避妊手術、②子猫は捕獲して里親探し
とお話しすると、
それらをすべて自分達でやるので方法を教えて欲しい、というのだ。
結局お手伝いすることに。(捕獲器貸し出し)


学習塾をやっているお宅だった。
塾をやっている関係上、生徒にアレルギーの子がいることを心配して、
そこのお宅では猫は飼えないという。
ただし、今まで餌をやってきた責任は取って、親猫は手術後も庭で餌をやりますと。
そうしていちばん最初に捕まえたのが、キジ白猫の男の子。
名前はよっちゃん。
子猫は4匹いて、4番目に姿を現した子だから「よっちゃん」。
四足ともソックスはいている。



捕獲に手間取って、子猫達はもう4ヶ月ほどだった。
しまった、しろうとはこういうところで焦りを知らない。
大きくなった猫は里親さんを探すのが大変だっていうのに。
しかしタイミングよく、以前ドラッグストアに貼りっぱなしにしてあったポスターを見て、
問い合わせてきた親子を紹介してもらった。
聞けば「別に小さい子にこだわってはいない」というではないか。
早速お見合いしてもらった。

よっちゃんは塾で捕獲したあと、1週間ゲージに入れ人馴れをしてもらった。
普通4ヶ月も大きくなった子を、1週間で慣らすのも大変なのだが、
そこのお宅で毎日ご飯をもらっていたせいか、おどおどながらも慣れていた。



そちらのおかあさんにも抱っこされてくれた。
一緒に来た小学生5年生くらいであろう息子に、そのおかあさんが、
「どう?この子でいい?」と聞くと、男の子は「いいよっ」と軽く返答。
「あんた一生面倒見なきゃならないのに、そんな簡単に返事して~」と苦笑するおかあさん。
その場で決めて、その日によっちゃんを連れて帰ってくれた。

普通は「お届けします」と言うところだが、お人柄は間違いない親子ではあるし、
そんな面倒なこといって話がこじれたら大変と思い、連れ帰ってもらった!
あ~~~ラッキーぃっ!!!
こんなに早く決まるなんて~~~!!!



しばらくしてその里親さんから来たメールには、
お布団の上ですっかり家猫になったよっちゃんが!



驚きの姿だった。

そしてもうひとつ驚きの事実を知った。
あの小学5年生くらいの男の子、猫アレルギーだったのだ。
それでも猫が好きで、
「なんとか共存しています」とメールには書いてあった。
アレルギーの子供のために里親を探した塾の猫、
それをもらってくれたのが猫アレルギーの子供とその母親だなんて。

なんだか皮肉な結末。。。。。
その複雑な思いを飲み込んだ私だった。


現在の名前「くまちゃん」
2009/10






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