ヨーコさんが餌をあげている3匹の猫は、

それぞれ毛の色から、

白ちゃん
黒ちゃん
グレイちゃん


と呼んでいて、

黒ちゃんは男の子、白ちゃんとグレイちゃんが女の子だった。


ヨーコさんはオスの黒ちゃんもきっちり去勢手術をしてくれて、
3匹は耳に不妊手術済みの目印の「サクラカット」がされた。


白ちゃんと黒ちゃんはもとの場所に戻ると、
ヨーコさんは物置に発泡スチロールで新しい猫ハウスを作ってくれて、
これで安心してご飯と住まいを確保することができたのだった。


ヨーコさんはそれでも、

「うちの子が家でぬくぬくしてるかと思うとかわいそうで」

と言っていた。
(ヨーコさんはメメちゃんというオスの茶トラを飼っている)



そもそもヨーコさんが猫達に餌をあげるようになったのは、
最初黒ちゃんがゴミをあさっているのを見たからだった。

そのうち猫のウンチに紙が混じっていたのを発見してからは、


「どうしてもあげずにいられなかった」


と言っていた。

黒ちゃんも白ちゃんも、まだ1歳に満たないような若い猫だった。




      




グレイちゃんに私は「クレアちゃん」と名前をつけてみた。

ゲージに入ったクレアちゃんは、やっぱり外の子だけあって、よく見るとずいぶん汚れていた。

その上ご飯を食べると決まって目から茶色い涙が流れて、
クレアちゃんはますます汚い顔になっていった。


「かわいい顔してるんだけどなぁ・・・」


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私が近づくだけで「シャーーーーーーーーッ」と威嚇する。
ただ、まったく鳴かないし、ゲージの中で暴れる様子もない。

ゲージの下にしいてある新聞紙は何日経ってもきれいなままで、
この子はいったい昼間何をしてるんだろう・・・と不思議だった。

実際私が家にいる間もベッドに入って寝てばかりいた。
・・・・・・
どこか具合が悪いのだろうか?





慣れそうな見込みがなかったらもとの場所に戻す
ヨーコさんとそう約束してあった。

毎日ご飯はヨーコさんがいるから心配ない、猫ハウスも作ってあげよう、
でも余りにクレアちゃんが毎日寝てばかりいるので、
寒空の下に戻すのも心配な気がする・・・


「春になるまでこのままうちに置いておこうか。
 暖かくなったら安心してリリースできるから」





私はヨーコさんに相談して、
しばらくクレアちゃんはゲージに入ったまま、うちにいてもらうことにしたのだった。



2012/2/19






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