先日見慣れない携帯番号の着信があり、誰だろうと思ってかけてみた。

先方は電話に出ず、あきらめて一旦切ると、そのまた5分後にかかってきた。


電話の相手はやなぎさんの奥さんで、、、

やなぎさんが昨日亡くなったことを知らされた。


「えっ!?」




やなぎさんと私は一緒にボランティア活動をしていた、いわば同士になる人だ。
昔は行動を共にしていたが、今では私もひとり立ち(?)し、お互い別々の活動になっていた。

やなぎさんはその後持病の糖尿病が悪化し、現在1日置きに透析を受けているということだったが、
その透析の最中に亡くなったということだった。68歳だった。




私がこんなふうに猫のボランティアを始める前は、

何か自分で出来ることをしたい、ボランティアさんのお手伝いをしたいと考え、
いちばん最初に門を叩いた相手がやなぎさんだった。

やなぎさんはその時、商店街の本屋さんで不幸な犬猫のパネル展を開催していて、
私はそのお手伝いを申し出たのだった。

その日のことは今も覚えている。
パネル展のかたわらで、保健所で飼い主を待つ犬のビデオを流していたことを。
明日は処分という最後の日の犬の姿を映すビデオを見ながら私は大泣きするしかなかった。
何度も何度も繰り返し流れるビデオに、何度も何度も泣きながら、
やがてそれを見ても泣かないようになった。




私は翌日のお通夜に出かけて、棺の中のやなぎさんの顔を見せていただいた。

その顔を見て考えた・・・・やなぎさんは幸せだったのだろうかと。

毎日猫の餌やりに通い、年金さえも餌代に充て、けして裕福ではなかったろうに、、、
まさに犬猫のために身を削り、人生をついやしてきたような人だったから。




そしてやなぎさんに保護された子猫達を思い出してみた。
やなぎさんが公園から保護してきた子を、、、私は何匹里子に出しただろう。


かりんにモモ
みーくん
しまちゃん
虎太郎
ゴロゴロ4兄弟
チコちゃんの兄弟
サムくん
もちくんとココアちゃん
白猫4姉妹
プッチ
茶トラ兄弟
ぶーちゃん
カブともみじ

・・・・



やなぎさんが保護した子は、人の手で育てられ捨てられた子ばかりだったから、
みんな人慣れしていてどの子もすごくかわいかったなぁ。
確かに里親さんを探すことは大変だったけど、
人慣れをさせる苦労がない分、今思えば楽だったよなぁ・・・



せめてこの子達が幸せになった分だけでも、やなぎさんも幸せだったと信じたい。

そしてうちにいる「うの」も、やなぎさんが保護した猫だった。


DSCF0457.jpg うの


私は今日家を出る時にうのにこう言ってきた。


「今日はやなぎさんにお別れを言って来るよ、
 そしてうのちゃんのこと、保護してくれてありがとうって、
 ちゃんとお礼を言ってくるからね」




DSCF0466 (2) うの




お通夜では奥さんが、涙を見せることもなくあわただしく弔問客の相手をしていた。
ごくごく親しい人とご近所の方とご親戚・・・というようなお通夜だった。

私は奥さんに会うと、気になっていたことを聞いてみた。


「今おうちに何匹いるのですか」

「全部で19匹います」



・・・・犬が5匹、猫が14匹ということだ。




とっさにその中で里親さんを見つけられる子はいるだろうか、と考えた。

いくら奥さんが、「私が責任持って最後までお世話します」と言っても、、、

そうは言っても多過ぎる。

少しでも減らせてあげられたら・・・・



・・・・もしも色々なことが落ち着いたら、やなぎさんの奥さんも、そして私も、

今いるクレアちゃんがいなくなって、チャロの里親さんを見つけて、
そのほかの後回しになっている事柄もすべて片付いたら、

やなぎさんのところに猫を見に行こう。


うん、そうしよう。いつになってもいいから。




2012/3/12
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