猫舎で毎日のように捕獲器をかけていた時、

捕獲器の中で子猫を産んでしまった三毛猫を覚えているだろうか。

DSCF6366.jpg



のちにその時の子猫はすべて死んでしまったが、

子猫が産まれたことで、その三毛猫は避妊手術をあとまわしにして病院で預かってもらっていた。
子猫へ授乳しなければならなかったからだ。

しかしその後もいろいろな理由で手術が遅れ、
結局手術ができてその三毛猫が猫舎に帰ってきたのは1ヶ月もあとになった。



あまりに長く病院に置いたため、なんだかそのままリリースすることがためらわれた。
病院のスタッフさんに聞くと、おとなしくて抱っこもできるという。



どうしようか・・・・

リリースしていいだろうか・・・・




産んだ子猫をすべて亡くしてしまった三毛猫のおかあさんに、
少なからずも私は同情していたのかもしれない。



私はかのんさんに相談した。

「あの三毛猫ママ、リリースしないで里親さん探そうか・・・」





猫の瞳は何でできている

そのわずかばかりの人生の中で

こわかった夜の

寂しかった朝の

悲しかった夕べの

飢えていた真昼の

色を集めた海で出来ている



その海を見つめていると

さざ波がわたしへと寄せ帰り

深い海底(うみぞこ)へ引き込まれてしまう



そうかと思えばくるりと視線を外し

なにごともなかったように

優雅に身づくろいをするけれど



もうわたしは見てしまった

おまえの海の色を

その瞳が忘れられなくて

わたしはもう一度おまえに会いに行きたくなるのだ


DSCF6738.jpg 
耳が倒れて怯えているミケママ




猫舎での合宿は、

うちの猫3匹、

コクシ兄弟3匹、

海ちゃん、ふたちゃん、

そしてミケママの合計9匹だった。




ミケママに里親さんを探せるかどうか、
猫舎でしばらく様子を見るつもりだった。
そうだ、リリースするのはいつでもできる。


まだ若い猫のミケママ。
活発で遊びが大好き。
あの時は初めての出産だったのだろう、、、まだ母性が芽生えるところまでいかなかったのかもしれない。

でもあの捕獲器の中のミケママは、
「なるようにしかならない」
という覚悟を決めた目をしていたんだよね・・・



ミケママは病院のスタッフさんから聞いていたイメージとは異なって、
私たちに警戒心をあらわにして、抱っこしようとするとものすごい抵抗をする。
ゲージの中で身体を撫でると、耳を倒してできるだけ奥へ逃げて固まる。
それでもしつこく撫でると軽く甘噛みしてくる。
でもをれは「甘え」ではなく「警告」の甘噛みだった。


ある日ミケママの首に赤くなっているところを発見し、
近くでよく見ようとして抱こうとした時、
ミケママに激しく抵抗されてついに「ガブッ」とやられた。


あう~~~~




うーーーーん・・・やっぱりこの子はリリースした方がいいのかなぁ・・・。




2012/7/9




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コメント

  1. ふぶき | -

    本当の魔力

    子猫の天真爛漫さと違い、じっと訴えかける様な大人猫の目に本当の魔力がある気がします。
    ついつい虜になってしまう様な(笑)
    大人猫が信頼の気配を見せてくれた時の嬉しさは半端ないです。
    苦労した子ほど安心と愛情に恵まれて欲しいですね。

    ( 20:50 )

  2. 坂ち | 27ET4VhU

    No title

    ケムさん、詩人ですね!
    うんうんッてうなずいてしまいました。
    ワンコみたいにまっすぐな瞳と違って
    ディープですよね.....。

    うちの先代のぶーは、飼い猫だったのに
    凶暴でがぶりえるちゃん(ガブッと噛む)だったので、噛まれて気にしない...気にしない...。

    恐怖心が無くなって、慣れてくれたらいいなぁ~...

    ( 12:05 [Edit] )

  3. けむ | xzfXrOoo

    No title

    >ふぶきさん

    ふぶきさんもシブイですね。
    猫を知りつくしている・・いや人知れず猫のご苦労があるのかな。
    ミケママの今後をどうぞ見守り下さい。



    >坂ちさん

    お恥ずかしいです・・が、猫の瞳は何かを語っていますよね。
    私達はその瞳の虜になってしまうのでしょうか。
    でも私はドライで割り切れる人なんですけどね。
    坂ちさんもミケママの今後を見守って下さい。

    ( 22:04 [Edit] )

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