2匹残った白猫姉妹、
その中でイリちゃんは里親さんが決まりお届け待ちとなって、
あとは金の眼のほたるちゃん1匹が残った。
ほたるちゃんもイリちゃんと同じく、ややシャイな性格で、慣れればいいのだろうが最初は隠れてしまう。
でも夜になるとグルグル言いながらお布団に入って来るほたるちゃんはかわいかった。



そんなほたるちゃんにも里親さんは現れた。
極々ご近所の方で、小さな女の子の姉妹がいるご家族だった。

「始めは慣れないかもしれませんが、様子を見てくださいますか」

時間をかければほたるちゃんはきっと慣れてくれる。
そのご家族にお試しをしてもらうようお願いすることにした。
奥さんも子供達も猫を飼うのは初めてだったが、ご主人だけは昔実家で猫を飼っていたということだった。


お届けの日、ほたるちゃんを連れてそのお宅に行くと、小さなふたりの女の子は子猫を待ちかねていた。
子供達にとって初めての子猫、ふたりとも興味津々、
「わ~~~きゃ~~~」と近寄ると、案の定ほたるちゃんはテレビの裏に一目散に逃げ込んでしまった。
テレビを動かし無理矢理引きずり出してみたもののほたるちゃんはパニック状態。

するとご主人が、用意してあった毛布の中にほたるちゃんを入れ、
「ほら、あまり騒ぐとびっくりしちゃうでしょ、この中でイイコイイコしてあげて」と、
ふたりの娘をなだめて、子猫をかくまってくれた。
ほたるちゃんは混乱しながらも、毛布の中で落ち着いた。

その時なんとなく私は直感した。
「ああ、ほたるはこのおうちで大丈夫だろう」と。

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それからほたるちゃんの様子は時折来るメールで確認できた。
はじめ1週間ほどは常に部屋の隅に隠れていたようだったが、

「夜9時を過ぎて部屋の照明を暗くすると出てきます。」


「少しずつ慣れてきているようです。ゴロゴロしてかわいいです。娘も気に入っています。」


「子供が騒いでも椅子の上で寝ているようになりました。ほたると呼ぶと返事をしてくれます。かわいいです。」


「お世話になります。とても元気で家の中を飛び回ってます。昼間は自分で籠に入っていい子でいます。」


少しずつ少しずつほたるちゃんはそのおうちに慣れていく様子がわかった。

イリちゃんがお試しで行った小学生の男の子のいたおうちのこともあって、
小さな子供もいて少し心配ではあったけれどどうにか大丈夫なようだ。
メールには時々、小さなお嬢さんに抱っこされたほたるちゃんの画像が添付されていた。

「好きな名前をつけてくださいね」

そう言ってあったのだが、名前も「ほたる」をそのまま使ってくれていた。
呼ぶと返事をするって・・・そんなこともないとは思うけれど(笑)、
「ほたる」という名前はかわいいし私も気に入っていた。

よかった、ほたるちゃん。

最初に毛布で包んでくれたやさしいおとうさん、
いつもお世話をしてくれるやさしいおかあさん、
かわいいおねえちゃん達、
ほたるちゃんはそこの3女になったわけだ。

ほたるちゃん、しあわせになってね。




 




2009.12

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