「町の野良猫問題解決セミナー」の記事で、

私が感激したことだけを書いてしまったら、あたかも「餌やりしていいんですよ」だけになってしまうことが心配になったので少し説明を付け加えたいと思います。


たまたま「無責任な餌やりさんに迷惑している」というコメントをいただいたので、
それに返答する形になるのですが、、、、



私がお付き合いしている「餌やりさん」とは、すべて避妊手術をした上で外に暮らす猫達が飢えないよう餌を運んでいる人達です。

いくら猫が嫌いな人がいても、その猫を捕まえて殺処分することは誰にもできない。
だいたい捕まえられない、行政にかけ合って「捕まえに来てくれ」と頼んでもやってはくれない、
とにかくその状態でやらねばならない最も大切なことは「増えないようにすること」なので、
不妊手術はとても大事なのです。

自分が住んでいる町内にその不妊手術をしてくれた人がいたとしたら、
その人はまさに町内の救世主になるはずなのですが、
「餌をやっている」という事実だけで、その人が悪人呼ばわりされてしまう場合があります。
それが今の餌やりさんの「不幸」です。


そもそも餌をやらなければそのうち猫は飢え死にするからいいのでは


そう考える人もいるかもしれませんが、、、


どんな町内にもか・な・ら・ず餌をやる人がいる、
それが10人住んでいたら何割いるのかはわからないけれど、
人間というのはそういうものではないか、と思います。

工藤さんがおっしゃった意味はそういう意味も含んでいます。
「餌やりをやめさせることはできない」

それは私達が感情のある人間だからです。



しかし同じく町内に、不妊手術をせずに餌やりだけしている人がいたらどうなるか、


猫は餌がなければないで、生きるのに必死になりますから、
たとえばゴミをあさったり、大事に育ててる植物を食べたりして、
その町内に迷惑をかけることになります。
餌をあげることでその迷惑は回避できても、猫が増えるという別の迷惑が生まれます。

でも餌やりする人というのは、
単に「飢えているのがかわいそうだから」と一時しのぎに餌をやる場合が多く、

餌をやる=責任を持つ

などという思考回路はまったくありません。


それに餌をやることはたいした費用ではありませんが、
不妊手術をすることは大きな費用が発生します。(1匹約1万円)
町内に野良猫ちゃんがいて、ちょっとご飯あげただけでなんで私が手術までしなければならないの?
ということになるわけです。


本当は野良猫一匹見たら、そこに住む住民全員が「あら困った」と考えなければならないことなのです。

ほとんどの人はそういうことに全く無関心です。

無関心でも、たまたま近所に先に申した救世主がいればそのうち問題は解決していきます。
(野良猫は3~5年くらいの寿命ですから)

困るのは救世主が存在しなかった町内です。




手術をせずに餌やりだけしていれば、猫はどんどん増えていくでしょう。
途中で町内の問題に発展していけばいいのですが、
見過ごされて猫だけが増え続けたらどうなるか、、、想像するのが恐いです。

おおもとはたった1匹の野良猫の場合もあるし(猫は1匹では増えないとお思いでしょうが、ご近所にタマタマつけた飼い猫が出入り自由で飼われていればそれでアウトです)、
多頭飼い(飼い猫なのに不妊手術をしていない)の場合もあります。




近所にやたら猫をたくさん飼っているおうちはありませんか?

「あのおうち、最近出入りしている猫ちゃんが多いけど大丈夫かしら」

そう思っても、人の飼い猫のことまで口を挟めるはずがない、と思い、
普通の人は何もしません。




しかーし

そこで関心をもってください。
そのお宅にきちんと助言に言って下さい。
ひとりで助言できなければ数人で言ってあげればいいんです。


そしてそれが飼い主のいない猫であれば、

「餌をあげているあなたのせいよ」ではなく、

「これ以上猫を増やさないための」相談を町内でしてください。

それが「地域猫」です。



野良猫と18年向き合ってきた工藤さんが、
そして今日本中の動物指導センターで、
野良猫問題を解決する方法は「地域猫です」と言っています。

他に方法はないと言っても過言ではありません。




今まで野良猫問題を大きくしてしまった原因というのが、

①捨て猫対策や、正しい飼い方を指導できなかった行政に問題がある。
→「行政不作為」

②不妊手術をせずに自由に外に出入りさせていた飼い主さんと
③その状態にご近所が提言しなかった「ご近所への気遣い」と「無関心」に問題がある。
「地域不作為」

だと工藤さんがおっしゃっていました。



行政も今一生懸命取り組みを始めています。

ですから私達も「地域不作為」とならないよう、
少しでも関心を持って周りを見回して欲しいのです。

救世主がいるご町内の方は幸せでしたね、
その場合はぜひ餌やりさんに協力したり、ねぎらいの声をかけてあげてほしいですね。


でもあなた自身が救世主になってもいいのですよ。


芽は早いうちに摘むのがいちばんです。


がんばってください。



IMG_0498.jpg モーモーとナナ



2012/10/13


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コメント

  1. 坂ち | 27ET4VhU

    No title

    ノラ猫って、たいてい捨てられた猫や
    繁殖したコたちですもんね。


    不幸なコがこれ以上増えない様にしたいですね。

    ( 14:44 [Edit] )

  2. ふぶき | -

    セミナーのお話

    工藤さんのお話に涙。
    けむねこさんのお話を聞いて全国共通の案件なんだなぁと思いました。
    私がお手伝いしてるボランティアさんも餌やりしてます。必ず避妊去勢手術してから。
    逆に言えば手術した猫を放っておけなくて。
    餌やりもその町内の人と話し合ってしてます。
    餌をやりたくても文句言われるから出来なかった、手術したならあげられる…と言う人もいます。勿論、とにかく目障りという人も。
    でも私が近所でやせ細った猫を見なかったのは救世主がいたからでした。
    餌やりが悪ではなく、餌やりするなら手術を、というようになって欲しいです。
    TNRは大変だけど。
    そして私も迷惑してる住人の方に言いましたが、

    餌やりの人はやめません

    忠告文を貼っても意固地になるだけ。
    とにかく猫の手術をして、話し合いはそれからかなーと思うようになりました。

    外猫は必ず減ります。
    問題は飼い猫の無責任な繁殖と捨て猫。
    人間のモラルにも対策が必要です。
    また長くなってすみません(T-T)

    ( 22:37 )

  3. けむ | SFo5/nok

    No title

    >坂ちさん

    そうですね、私は野良猫ちゃんを見て癒されることはもけしてありません。
    とにかく1匹でも不幸な命は生まれないでほしいです。


    >ふぶきさん

    工藤さんがおっしゃった「餌やりはやめさせられない」は、
    いろいろな意味で衝撃でした。
    当然その上で対策をとらなければならないということがわかったのです。
    ふぶきさんのご町内はふぶきさんのような理解ある人がひとりでもいれば、やがて野良猫がいない地域になると思います。
    外猫が減って、やがてゼロになる日が、いつか来て欲しいです。

    ( 22:33 [Edit] )

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