その日、クレアちゃんを保護してくれているヨーコさんからメールが入った。



最近クレアちゃんのお腹の毛がなくなっていて食欲も落ちているので病院に連れてきた、と、
待合室からのメールだった。

「お腹舐め過ぎちゃって毛がなくなっちゃたのね」と返事をしておいたら、


しばらくすると、


残念ながら腫瘍があって、、、よくない状態だったと返事が来た。





クレアちゃんはヨーコさんの家の近所にいた野良ちゃんで、
避妊手術をしたあとリリースするつもりだったのを、ヨーコさんが不憫に思って家においてくれていた猫だった。




そのいきさつはコチラ。↓


完全外猫


完全外猫2


クレアちゃんの子守唄


クレアちゃんの気持ち


クレアちゃんの新しいおうち






クレアちゃんを家に入れるにあたって血液検査をした時に、エイズだったこともわかっている。

もしもエイズが発症しても、私はその時はクレアの天寿と思って、病院通いなどせずにヨーコさんに家で看取ってほしいと思っていた。

でも今回はお腹の腫瘍だ。



ヨーコさんは「もう少し早く気づいていれば」と悔やんでいた。

ヨーコさんはしばらく先生にお任せすると言っていた。






その5日後、

再びヨーコさんから連絡が入る。




クレアちゃんは今酸素室に入っている、

毎日会いに行っているけどご飯も食べないしぐったりしている、

かわいそうだけどあと数日みたいだからもし病院に行くことがあったら会ってやって欲しいということだった。




そんな・・・



そんなに急に悪くなってしまったのか、、、
よかった明日は休日だ、明日の朝会いに行ってこよう・・・




ところが翌朝まだ病院が開く前にヨーコさんから再び連絡が入った。

「早朝からごめんなさい、クレアちゃんあぶないみたい、今から病院に向かいます」





連絡をもらった20分後、病院に着くとちょうどヨーコさんが病院の若い先生に頭を下げて車に乗り込むところが見えた。


クレアちゃん、間に合わなかったのか・・・・?







ヨーコさんもクレアちゃんの最後に間に合わなかったのだった。


私はヨーコさんの車の助手席でクレアちゃんの亡骸に対面した。

私がクレアちゃんの身体を触るとクレアちゃんの身体は柔らかくてあたたかかく、
血液か体液の流れを感じるみたいな気がして本当に死んでいるのか疑うほどだった。

・・・ただクレアちゃんの目は開いたままで口も開いて舌が出ていて、
その顔を見ると死んだのだと思わざるを得なかった。



131101-1.jpg



「でも夕べは私が行くと身体の向きを変えてくれて、のどをさするとゴロゴロいってくれて、、、

 本当に急変だったみたいで・・・」




ヨーコさんは何度も「私がもう少し早く気づいていれば」と言う。



違うよヨーコさん、そんなことないよ、

クレアちゃんは絶対家の中に入れてもらえるような猫じゃなかった、

でも一年以上もおうちの中でのどかに穏やかに過ごせたじゃないか、

足も弱くて満足に歩くこともできなくて、毎日ご飯にありつけたかどうかもわからない、

寒空に暖かい場所を探すこともできなかったじゃない、、、



私達はクレアちゃんの死に目には会えなかったけど、

最後は手厚い看護も受けて飼い猫のように死んでいったクレアちゃんは絶対幸せだった、


亡くなるまでの1年9ヶ月をヨーコさんの家にいられて、

絶対幸せだったんだから、、、!






初めて会った時、ヨーコさんの家の玄関の前の箱に入っていた猫。

2月のうんと寒い日のふきっさらしの玄関に、ちょこんと箱に入っていた・・・



そんなクレアちゃんの思い出話をすると、ヨーコさんは、

「クレアちゃん、うちに来たくてあの箱に入っていたのかもしれないね」と言った。







ヨーコさんはその日、

同じようにエイズでよだれを垂らしっぱなしのところを家の中に保護した同居猫のそらくんと、

最後のお別れをしたクレアちゃんの写真を送ってきてくれた。



131101-3.jpg



そらくん、寂しいだろうな。


クレアちゃんの一年






クレア、最後に会いに行けなくてゴメン。

クレア、幸せだったと言っておくれ。

クレア、安らかに。






2013/11/2 クレアちゃん虹の橋へ
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コメント

  1. モネねえ | -

    安らかに。。。

    ケムさんこんばんは

    今日は悲しいお知らせでしたね。。。

    ヨーコさん、ケムさんの悲しみが伝わって来ます。

    クレアちゃん、きっと優しいヨーコさん、ケムさんに出会えて幸せだったと思います。

    私も今年の春に、20歳になるお爺ちゃん猫のピー太郎を

    亡くしました。

    このピーちゃんと一緒に暮らしたのはたった一年間

    だったけれど沢山の思い出と喜びを分けてくれました。

    亡くなるまでの間、一生懸命生きる姿を見せてくれた

    ピーちゃん。

    ちゃんと看取る覚悟ができていたのに結局、

    私がお昼ご飯を食べているほんの十数分の間に

    彼は一人で逝ってしまいました。。。


    まだ温かい体のピーちゃんに
    「よく頑張ったねありがとう。また天国で会おうね」と
    声をかけました。

    きっとクレアちゃんもヨーコさんの愛と真心を持って

    天国へ旅立ったと思います。

    苦しくない、病気のない健康な体に戻って

    当たりを駆け巡っているはずです。

    クレアちゃんのご冥福をお祈りします。

    そして、ヨーコさんの悲しみが少しでも癒されますように

    お祈りしています。







    ( 18:05 )

  2. 坂ち | 27ET4VhU

    クレアちゃん、確か洗濯部屋で
    暖かい日々を過ごして居た猫ちゃんですよね?
    そうですか、、、猫は早いですよね。
    食べなくなると、肝臓が悪くなるって、つい最近知りました。
    ただ、けむさんがおっしゃる様に
    晩年は穏やかに過ごせたので、、、
    人間の勝手な想像ですが、幸せだったのではー?

    昨日、沼津へ爽やかウォーキングに行きました。
    海岸沿いで、ロン毛の黒い猫と会いました。
    もしかしたら、棄てられた野良猫かもしれません。
    ずっと心に引っかかってます。
    クレアちゃんは、保護してもらったんですもの。
    寂しくはなかったよね。

    今度は、うーんと幸せになってね。

    ( 21:55 [Edit] )

  3. ふぶき | -

    信じられない

    幸せは長い方がいいよね、と言ってからまだ3ヶ月なのに…
    クレアちゃんは人間のそば、お家の中の生活が気に入ってた。
    きっと幸せで満足な日々だったと思います…
    猫の幸せは長さで計れないと言うけど、明るくて暖かい部屋でもう少しそらくんとゆっくりして欲しかったな。
    ヨーコさんに大事にされて良かったね。
    次も人間のそばに生まれてきてね、クレアちゃん…

    ( 22:30 )

  4. けむ | -

    Re: モネねえさん

    モネねえさんも今年悲しいお別れがあったんですね、、、
    そんなおじいちゃんにゃんこをどうして引き取ったのかわかりませんが、
    年寄りの子を引き受けるなんてえらいと思います。
    ピーちゃんも最期の苦しむ顔を見せたくなかったのかもしれません。
    クレアちゃんと重なります、、、きっとモネねえさんにたくさん感謝の気持ちをもって旅立ったと思います。
    クレアちゃんにお悔やみありがとうございます。

    ( 12:07 )

  5. けむ | -

    Re: 坂ちさん

    > クレアちゃん、確か洗濯部屋で
    > 暖かい日々を過ごして居た猫ちゃんですよね?

    そうです、そうです、そらくんと一緒に。
    外にいる子のことを思えば、たとえ短い生涯でもあたたかく飢えることなく穏やかに暮らせる方が絶対いいと思っています。
    だから外にいる子はどんなに苛酷か、どんなに切ないか。

    クレアちゃんは生まれ変わるのでなく、天国でお姫様のようにいてほしいです。

    ( 12:18 )

  6. けむ | -

    Re: ふぶきさん

    クレア、本当は何歳だったんだろうって思います。
    でもたとえ短い生涯でも、最後に人の愛情に触れられたことで天国での位が高くなる?みたいなことを聞いたことがあります。
    クレアちゃんにとって心配なく過ごせた1年9ヶ月がとても重要だったと思っています。
    短かったけど、短かったからこそ保護してあげられてよかったと思ってます。ありがとう。

    ( 12:24 )

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