1週間前の土曜日の夜、かのんさんから電話があってF市に猫の保護に行ってもらえないか、と言われた。


説明するとややこしい。が、はしょって言うと、
浜松で活動を拠点としているアニマルフォスターペアレンツさんへ見知らぬ人から連絡があり、

「自分の家の近くにとても痩せている猫がいて助けてあげたい、初めて見た時あまりに衝撃でおもわず餌を与えてしまった、飼ってあげたいが自分はアパート住まいで、しかも病気があり病気のせいでさわることもできない、保護をしてもらうことはできないか、もしくは自分にできることはないか」

といってきたらしい。


アニマルフォスターペアレンツのSさんは、いささか遠方からの申し出にとまどい、様子だけでも見に行きたいが時間もない、それで交流のあるかのんさんにその猫の面倒はこちらでみるから保護を頼めないか、とお願いしてきたのだった。


かのんさんは明日の日曜日は仕事で動けない、それで代わりに私に行ってもらえないかと打診してきた。




「・・・・・・・・・・」


「行くのはいいけど『とても痩せている猫』だけじゃ猫を特定できないんじゃないの?
その場所には他にもたくさん猫がいるというし、しかも行ったからといってその中に必ず該当の猫がいるとは限らないし、
その人が捕まえておいてくれれば受け取りに行ってもいいけど」

そう言うと、なんと連絡してきた人はその日から2週間、検査のために遠方の病院へ行ってしまったという。


 ・・・ナンジャソリャ・・・


知らない場所に行って知らない猫をひとりで捕まえてくるなんて無理だよ~~~~~



土曜日の夜、かのんさんとそんなやりとりをしていたがラチがあかない、

でも痩せていて今にも死にそうだと思うと1日でも早く保護してあげなければと思うし・・・

それで仕方なく次の日曜日の午前中(午前中しか時間がなかった)行くだけ行ってみることにした。
F市というのは静岡から西のF市・・・
車で1時間くらいだろうか?



その後場所と猫の確認をするためにアニマルフォスターのSさんに情報をもらうことにした。
Sさんはパソコンに画像があるからと、深夜私の携帯へ一連のメールの内容、場所、猫の画像を送ってくれることを約束してくれて、日曜日の早朝、私はそれらを確認した。


が・・・猫の写真を見て驚いた。


・・・なんだこの猫は?
この猫ならどんなに猫がたくさんいても特定できるぞ。

それはとても変な柄の猫で私は衝撃を受けた。




(人によっては大きなショックを受けるので心して見てください。写真は記事の最後に掲載してあります)




上半身は普通の黒白ブチの猫、

下半身は・・・

これはなんだろう、私は薬品か何かかけられたんじゃないだろうかと思った、
下半身は猫じゃない、いや猫だけどその様相はその子とは別猫(べつじん)だった。

「とても痩せている猫」

という表現のせいで話しが進まなかった、、、
これなら「下半身の色の変わった猫」と言ってもらえればすぐに決心できたのに。

他にも遠目で写した写真などを見て、これなら今にも死にそうというわけではない、
明日は午前中しか時間が取れないので猫が見つからなくても帰ってこなくてはならない、
ならば1日休みをとって確実に捕獲するようにしよう、
そう考え、日曜日に行くつもりだったのを延期して2日後に仕事の休みをとった。


その子の下半身がどうなっているのか、間近で確認したいと思った。



ところがその翌日の夜、突然かのんさんが「空き時間ができたから行くだけ行ってみるよ」と現地に飛んでくれた。


しかしその時はその猫には会えなかった。

その代わりその場所にいる猫達の餌やりさんと、そこの敷地の屋敷に済むおじいさんらと話しができたという。


その猫はもう随分昔からそこの場所にいるということ、餌やりさんからご飯ももらっているということ、
屋敷のおじいさんは猫は好きではないが避妊手術のお金を出してもいいと言っていることなど。


そしてその話を集約して、かのんさん、Sさん、私とで、その子の保護は見合わせよう、と結論を出した。


今にも死にそうで治療が必要なわけではない、最初に連絡してきた人がつい最近発見しただけで、随分前からその場所で暮らしている猫だ、餌やりさんもいる、
環境を変えるだけでも猫にはストレスになる、場所は道の突き当たりのようなところで危険も少ない、
周りに見守ってくれている人がいるのならそのままそこに置いておくのがいいだろう、と。





今回の話はそれで一応決着がついたのだが、
今日かのんさんとSさんから同時にメールをもらった。

その猫が亡くなった、、と。

亡くなったのは先週末、餌やりさんのおうちで亡くなったということだった。




私達が保護をどうするか侃々諤々話しをいてから1週間後のことだった。


かのんさんもSさんもショックを受けていたが、私はあの時保護しなくてよかったと思っている。
もしも今回の死がその子の天寿であったならば、保護した途端に死んでしまったことになる。
そうであれば私達は更にショックを受けたことだろう。
それとも保護していたら助かっていたのか?
今となってはそれもわからない。




本当はその子のことをここで記事にするつもりはなかったけれど、亡くなったと聞いて記録として残そうと思った。

ただその子の下半身がどうなっていたのか、そのうち時間ができたら見に行こうと思っていた私はそれができなくなった。
それだけが心残りになった。

その子がどんな猫生であったのか、あらぬ想像をめぐらすとせつなくなる。
せめて最期は空腹も痛みも苦しみもなく、やすらかに逝ってくれたようにと祈るばかりである。





↓↓↓猫の写真↓↓↓(2枚目に大きく写っています)

DSC_0497.jpg



DSC_0476.jpg



2014/7/22



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コメント

  1. 坂ち | 27ET4VhU

    No title

    絶句...と言うか、不憫でショックでした。
    皮膚病かなんかだったンですかね?
    それとも、栄養失調による毛吹きの悪さ?

    ともかく、もう苦しみや飢えなどからは
    解放された猫ちゃん。
    この次はうーーーーーーーーんと幸せに
    なるんだよ....としか言えないです。

    ご苦労様でした。

    ( 12:26 [Edit] )

  2. けむ | -

    Re: 坂ちさん

    私も絶句しました。
    病気ならまだいいのですが、人の手による虐待(薬品をかけられた、なにかに沈められた)などを考えたりすると悲しくてなりません。
    何歳なのか、これまでどうやって生きてきたのか、せめて今日まで穏やかに暮らしてこれたようにとそんなふうに願います。

    ( 10:03 )

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