ある日友人のシノブさんから、

「今度はわが家の納屋で子猫が産まれてしまいました。どうしたらいいでしょう」
とラインが入った。

シノブさんの家の界隈は野良猫が多いらしい。
先日も子猫がいると相談されて捕獲器を貸し出したのだが、
捕獲器にかかったのはバカでかいオス猫で肝心の子猫はその後姿を現さなくなってしまったということがあったばかりだった。
(オス猫はその場で逃がしてしまった)


今度は納屋に野良猫親子か・・・どうしたものか・・・



どちらにしても母猫は避妊手術、子猫は里親を探す、、、しかない。
しかし例によって保護する場所がない、そのまま納屋で子育てをしてくれるならいいが、納屋ってどんな造りになっているんだろう?

そこで「一度見に行きます」と返事をした。



それから4日後、
シノブさんは仕事でいないがおうちの人が対応してくれると言うので、猫のいる納屋を見せてもらいに行った。
シノブさんの妹さんが案内してくれた。




納屋といってもそこは平屋の普通のおうちで、おとうさんが仕事で作業場代わりにしているようだった。
中にはおとうさんの仕事道具の鉄材などがたくさん置いてある、
その家の押入れの下の段に親猫と子猫がいた、ちょうど母猫は子猫に授乳をしているところだった。

親猫は黒の多い白黒ブチ猫で、子猫もグレーと黒と白黒が混じったのがいる。


IMG_6380.jpg




「何匹いるのかな」

「6匹です」


「ろ・・6ぴきぃ~~~?!」



IMG_6381-2.jpg


げっ!そんなにいるのかよ!
おおおおそろしい・・・

子猫は生後2~3週間といったところだろうか?
まだ小さい。
聞けばこの納屋で子猫を産んだのでなく、親猫が1匹ずつ子猫を咥えて連れてきたらしい。
シノブさんのおうちでは野良猫に餌をあげたこともないそうだ。
確かにこの場所は安心して子育てできる場所だ。

・・・・・家中の窓には網戸もなかった。
夏場、この家の中でおとうさんが作業するのにまさか窓を締め切るわけにもいかない、でもこのままここで子育てしてくれそうだな・・・と私は思った。
というか思ってしまった。



私達が猫を覗きこんでいると、いつの間にかそこにおばあちゃんとおとうさんまでやってきて、4人で今後のことについて相談をし始めた。


「あと半月ほど経ったら親猫を手術して子猫をどこかに保護しましょう、
里親探しは全面的にお手伝いしますが、多少の費用がかかることはご理解ください、
それから子猫はおうちで保護できないですか?もしくはどこか保護してくれるお家を探せませんか?」

私がそう言うと、
シノブさんのおうちではウサギとわんちゃんを飼っていてとても猫は保護できないという、
それに費用がどれくらいかという話しになると、たとえばワクチンが1匹5千円かかるとすると子猫6匹で3万円・・・
その時点で妹さんは飛びあがってびっくりした。

「なんでうちがそんなお金を出さなきゃならないんですか」



これがごく普通の一般的なご意見であることはわかっている。
でも今まで私の周りでかかわった人達は、それでもそこを理解してやってきた人ばかりだったので、シノブさんのお家でもわかってもらえると思ってしまった。
もちろん処分という選択肢があることもわかっている・・・

妹さんは家族で相談します、と言い、

私はとりあえず毎日親猫にわかるように餌とお水を用意してあげてくださいね、と念のため持ってきたキャットフードを預けた。
そうすれば親猫はシノブさんちの納屋を安全でご飯ももらえる場所と認識して、居座ってくれると思ったのだ・・・。




シノブさんの家の帰り道、頭の中でずっと子猫の保護をどうしようか、と悩んでいた。
シノブさん側で保護してもらうのは無理だ、ろ・・6匹じゃあなぁ・・・

あの押入れに柵を作って押入れ自体をケージにしたらどうだろう、
親は上の段から出入りできるようにすればいい、子猫は小さいうちは上へは上がれないし、、、

悶々・・・  


しかしそんなアイデアもむなしく、シノブさんの妹さん達は家族会議で「子猫は愛護館へ連れて行こう」という結論を出していたと後日シノブさんから聞いた。
愛護館へ連れていく・・・つまり処分ということだ。




*********************



しかしこの話は結局、なんともがっかりな結末になってしまった。

翌々日、「親はこちらが用意した餌を食べているか」と尋ねるとこんな返事が返って来た・・・



次の朝、押入れの子猫が3匹になっていて親猫がいなかった、

餌を置いておいたら夕方には子猫はすべていなくなって餌はきれいに食べてあったとーーー。



え~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


私が行った日に4人がかりで覗きこんでいたことに親は危険を感じてしまったのだろうか、なんと親は子猫を連れて出て行ってしまった。
もともとその納屋にきたのも親が1匹ずつ咥えてきたのだから、再び子猫を咥えて移動することだって考えられなくもなかった、

だけど・・・

だけど・・・

私はそこにいてくれると思ってしまったんだ。


あんずちゃんだって完太郎さんの家で目薬をさすたびに子猫を隠していたじゃないか、
ああああ~~~私としたことがぁ~~~~~~~~




しばらくは置き餌をしてみてくれとシノブさんに頼んでみたが、その後親猫は帰ってきていない。



あれから1週間、近所で目撃情報もない、、、

あ~~~~~~~~~~~ショック~~~~~~~~~~~~~~



あの子猫達が立派な野良猫になるかと思うと・・・・

悲しくて悲しくて仕方ない。
あの子猫達は充分里親さんを見つけてあげられたのに・・・・




2014/8/23
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コメント

  1. 坂ち | 27ET4VhU

    No title

    賢いかあさんだったつて事でしょうか?
    動物がいるご家庭も、処分と考えてしまうのですねぇ~...
    頭数多かったから???
    家族がおおければ、少しずつお金出し合うとか
    出来るのになぁ...。

    会社の先輩は、相変わらず家に閉じ込めておくのは
    ダメ派だけど、自分のお宅に来ちゃった
    野良ちゃんの避妊手術とかちゃんとしてあげてました。
    その後は、どっか行っちゃったコ有りで
    今は全部は居ないみたいですが....


    でも、きっとそう遠くには行っていない気がします...

    ( 09:49 [Edit] )

  2. ふぶき | -

    切ない

    なんとも切ないですねぇ…
    縁もない野良猫にお金出す義理はないかもだけど。
    そのあとは不幸な猫が増えないと思えば、決して無駄なお金ではないと思うのですが。
    仕方ない。
    子猫は保護場所確保が難しい。
    どこも事情は同じですね。
    子猫みんな綺麗な子でしたね。
    ホント切ない…

    ( 20:54 )

  3. めいぴー | ELD9pjOg

    なんとも腹立たしい・・・・

    知らない人が沢山見たら・・・逃げるに決まってます。その時点でなぜ保護出来なかったんでしょうか?ケージだけでも持って行くべきです。どうして処分となるんでしょうか?たった数万円(お金が惜しいなら譲渡の時に里親さんにお金を貰っても良いじゃあないですか?)で家族が揃いも揃ってそんな残酷な結果が出せるんでしょうか?信じられません・・・・おくちあんぐりです。
    野良ちゃんが引越するのも無理はありませんね!正解でしょう?

    そのうえボス?の雄猫がせっかく入ったのに未手術で放りだすなんて・・・・なんてことしてくれるの?2度と入らないではないですか?そのオスが何百匹と産ませるのに・・・・子孫を断ち切るチャンスだったのに・・・・

    ( 22:25 [Edit] )

  4. けむ | xzfXrOoo

    No title

    >坂ちさん
    >ふぶきさん

    おばあちゃんとか昔の人がいると、昔は産まれたばかりの猫を川へ流したという話になります。
    ここから愛護館は目と鼻の先、そんなにおおごとではないのでしょう。
    一般の人の考え方はまだまだそんなものなんですね、だいぶ変わってきたと思ったのは一部の方で。
    ただシノブさんは「私がお金を出す」と言ってくれました。
    シノブさんを入れずにご家族で相談された結果の話です。
    本当に私も経験不足で・・・なんともはやです。

    ( 12:46 [Edit] )

  5. けむ | xzfXrOoo

    >めいぴーさん

    私達がやっていることは特殊なことで普通の人はそこまでできないものです。少なくともここ静岡という場所では。
    納屋に親子猫が入り込んでも追い出して終わり、、それでもおかしくないです。
    オス猫を捕獲した時も病院へ連れていってほしかったのですが時既に遅しでした。

    保護できずに逃げられてしまったこと、もっと言えばこのまま納屋にいてくれると思ってしまったこと、シノブさんご家族を説得できなかったこと、すべて私の力量不足ではあります。私も経験が浅いもので。
    友人のシノブさんは「お金は私が出すから」と言ってくれました。
    自分への反省、同じような状況があった場合の対処の参考になるようこの記事を書きました。

    ( 13:01 [Edit] )

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    ( 14:28 )

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    ( 12:16 )

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    ( 11:20 )

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