河川敷の野良兄弟の中で奇跡的に人懐こかった黒マントの子猫は、、、


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F市にある某小学校の目の前に店を構える駄菓子屋さんにもらわれた。




そちらのご家族~Uさん~は以前私達の譲渡会にご夫婦で来ていてなるべく小さい子猫を希望していた。

小さな子を希望する理由はこうだった。
家は商売をしていてお客さんの出入りも多いので万が一猫が外に出てしまう場合がある、子猫から育てれば家に馴染んでたとえ外に出ても帰ってくる―――と。


どんなご商売か知らなかったけれど、その時シノブさんのところの野良親子問題が頭にあった。
万が一というのが心配ではあったけれど、シノブさんのところの子猫を保護したらそちらに紹介してもいい、そう思って連絡先を聞いてあったのだった。


でも結局シノブさんのところの子猫は1匹も保護できなかったわけで、、、

その後河川敷の白猫ちゃんの家で黒マントの子猫を見つけた時にはたと思い出したのだ。



Uさんは確かオスを希望していた。
月齢は少し大きいかもしれないけどオスだし性格は抜群だし、、、とりあえずすすめてみようと。


Uさんに候補の猫がいることを連絡すると是非お見合いしたいと言う、家も確認したかったのでこちらから連れていくことにした、、それが保護して去勢手術をした翌々日のことだった。



Uさんのお宅に行き、、

ご商売というのが駄菓子屋さんだとわかり、、、



そして「万が一外に出てしまった場合」という意味もわかった。





万が一なんかじゃない、Uさんのお宅の窓には網戸がついていない。
夏場は窓を閉め切っておくわけにもいかず、それぞれ15センチほど開けっ放しになっている。
当然、猫はそこから自由に出入りできるというわけだ・・・・Uさんは少しだけ言い方を誤魔化していたのだ。


Uさんの奥さんは黒マントの子猫を抱いてすぐに気に入ったらしく、

「この子でいいです、・・・いえこの子がいいです、この子にします!」
と言われたが私の方はそうはいかない、


差し上げるには条件があります、網戸を付けてください。


―――と言ったのだがなんと、、その窓には網戸がつけられないことがわかった。
窓には網戸のレールがなかったのだ・・・


え~~~~~~~~~



・・・・網戸をつけられないから猫を出入り自由にさせるしかないというのか?!

それは違うだろ、
網戸がなくても猫が出ない工夫をすればいいじゃないか、
たとえば窓の外に柵をつくるとか、ワイヤーネットのようなものをつけるとか、、、いくらでも方法はあるだろう。


私はこんなものをつけるとか、あんなものをつけるとかと奥さんにお話しして、今日のところはこの子を連れて帰る、窓に柵をつけてくれたらもう一度連絡をくれ、と言って帰ろうした、、
頭の中では(この子なら他にもいくらでも貰い手はある、Uさんご夫婦はお人柄は申し分なかったけれど仕方ない)と思っていたのだ。


するとそれを察したのか、奥さんが、

「すぐに柵をつけるからその子を置いていってください」と言うではないか。



「・・・・・・・・・」



「いやでも旦那様もそう言いますかねぇ、旦那様はそこまでするのだったらいらないと断るかもしれないですよ」


「わかりました主人にも聞いてみます」


そう言って奥さんはその場ですぐに電話をかけると、

「今主人が帰ってきます」と。



そして本当に帰ってきた。



結局ご主人も奥さんと口をそろえて、

窓から猫が出ないよう策を講じる、必ず家の中だけで飼う、と約束したのだ。

「今からホームセンターへ行ってきます」と。


・・・・そ・・・そう?



Uさんの家の2階の窓には網戸がついていた。
問題は1階の駄菓子屋店舗の次の間と、おばあちゃんの部屋と、お風呂場の窓だ。
私はその3ヶ所になにかしら工夫をするようにと約束をさせた。
旦那様は猫に首輪やリードをつけるのが嫌いだということだったが、しばらくは鈴付きの首輪をつけるようにさせ、(万が一外に出てしまった時に探しやすい)
お店を開けている間は子供が戸を閉め忘れる場合もある、おばあちゃんだって店と部屋の間のドアを開けっ放しにする、2階に置いておくとかリードをつけるとかと、考えうるアドバイスをして、黒マントの子を置いてきたのだった。



・・・・・・・・・・ここで置いてくるところが私の甘いところだけれど、
ぶっちゃけ何回もF市まで来るのもめんどくさい。



「窓がどうなったかまたすぐに見に来ます」と脅かして帰ってきたのだが、、、

結局Uさんのお宅の窓を確認に行ったのはそれから1ヶ月もあとになってしまった。
(F市の避妊手術ツアーのついでにアラレさんと一緒に再訪)



あの子は「福ちゃん」という名前になった。



なんと駄菓子屋の店舗では福ちゃんがいることで子供たちが開けっ放しにならないよう戸を必ず閉めてくれるようになったという。
福ちゃんの人懐こさのおかげで、福ちゃん見たさに来る子供もいるという。

へっへっへ―――実はそう思ったんだ~
この子は絶対看板猫になる、
ご商売やってるおうちだったら必ず招き猫になるって。






そして問題の窓は・・・・


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ネットに洗濯バサミねぇ・・・・





うーーーん

なんか一時しのぎ的ではあるけれど・・・


まいっか!



だって大事にされているのがすごくよくわかったんだもの。

福ちゃんは駄菓子屋の次の間の椅子の上が定位置のようで、毛布を掛けられて寝ていた。

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身体もひとまわり大きくなり、奥さんの話ではやんちゃになってお店の商品の上に飛び乗ったり下に落としたりするらしい。
でも「かわいくてかわいくていたずらしても怒れない」と。
旦那さまと奥さんによく懐いてついて歩くし膝の上にもくるし、夜は一緒に寝るのだという。
そして一切外には出ていないと。





私達が帰る時、奥さんがわざわざ福ちゃんを抱いて見送りに外に出てきてくれた。
そると福ちゃんが大暴れ、奥さんは慌てて店の中に引っ込んでしまった。
・・・それが外に出ていない証拠だ。


福ちゃん、もうすっかり駄菓子屋の猫だね。



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看板猫風福ちゃん


Uさんは今でも外に出ないよう念には念を入れてくれている。




おばちゃんね、あんたの他の兄弟達を助けてあげられなかったのが今でも心残りなんだ。

でもたとえ1匹でも・・・
お布団で寝られるようになってよかったよ。




2014/11/2




オマケ

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今日の富士山~F市より望む

きれいに帽子かぶってます・・・


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コメント

  1. macoto | 3fIBvpkA

    No title

    看板猫風福ちゃん
    もうそこにいるのが当たり前の風景のような写真だね。
    凛々しくかっこよくなってるし。
    幸せな猫が増えて嬉しーね。

    前回の記事もだけど
    秋だからか老人だからか涙腺弱いわー泣けるわー

    >元気で暮らしなさいよ・・・・
    >でもたとえ1匹でも・・・
    文末の「・・・」で泣けるわー

    ( 18:10 [Edit] )

  2. けむ | -

    Re: macotoさん

    >秋だからか老人だからか・・って
    笑う~~~
    あ、笑っちゃダメなとこ?

    ホントは常々お笑い系目指しているですけど、猫に関わってるとせつないことが多くて・・ねぇ・・
    でも今回は久々幸せな気分だったのよ~
    これで元気出さないとね~^^

    ( 01:26 )

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