タカラさんはいつも犬の散歩をしながら家の近くの川べりに来る野良猫さんの餌やりをしている。




前回の保護猫~ナツちゃん~は保護した時に首輪のあとがしっかりついていたという。


2014/10/5 譲渡会


あきらかに人慣れしていたし首輪をはずして捨てられたのか、、、タカラさんはその子を避妊手術をして里親探しをすることにした。
ナツちゃんを何度か譲渡会に出したが、なかなか里親さんは決まらなかった。

私もなんとかナツちゃんの里親さんが決まらないかとがんばってみたが、譲渡会でナツちゃんはいつも機嫌が悪く愛想なしだった。







2014/11/16 譲渡会


それが12月のユニバーサルホーム南店の譲渡会でナツちゃの里親さんが決まり、タカラさんも私もどんなに嬉しかったことか。

タカラさんはその時「今回決まらなかったらあきらめてうちで飼うつもりだった」と言っていたから喜びもひとしおだったと思う。


決まったものの、タカラさんは返されやしないかとビクビクしていた。
里親さんにその後の様子を聞きたくても聞くのが怖いと、
「その後何の連絡もないんですが大丈夫でしょうか」と私に聞いてきたので、
「何も言って来ないのは問題がない証拠ですよ」と言ってあげたが、

「心配ならお電話してみたらどうですか」と言うと勇気を出して電話をして、

口数の少ない里親さんで、今は一緒の布団で寝ていると、
それだけ聞いて安心したようだった。



***************



そのタカラさんからまた連絡があった。

いつもの餌やりの現場に2週間前から子猫を連れた見慣れない猫がいるので捕獲することにした、
捕獲は餌やり仲間で2週間前からずっとその子に餌をやっていたSさんと一緒に行なったが、タカラさんが捕獲器をセットしているうちにSさんがその猫の両脇を抱えて連れてきて捕獲器に押し入れたのだという。
それにはタカラさんも驚いた、この子は飼い猫だったに違いない、避妊手術をしてもリリースせずに里親さんを探そうと思うがどうだろうか、ということだった。


それならばちょうど今度の日曜日に譲渡会がある。

「その子は今抱っこできますか」
そう聞くと、まだ現段階ではケージの中で唸っているという。
でもSさんが2週間餌をあげていただけで両脇を抱えられるくらいになったのだから、きっと慣れると思う、とタカラさんは言った。

その子は黒白ハチワレの猫で、鼻の下にひげの模様があるからチャップリンの名前をとって「リンちゃん」と名前をつけたと言った。



次の日は、
「まだ威嚇するけれど撫でてあげたらゴロゴロいって私の手に身体を押し付けてきました。ケージから引きずりだしたら少しの間おとなしく抱かされていました。すごい進歩で嬉しくなりました、明日はもっとがんばりたいです」
とメールがきた。


それが譲渡会2日前だった。
私はしばらく考えた。
リンちゃんは避妊手術の結果、お腹に5匹の子猫がいたそうだ。
術後3日で譲渡会などというストレスのかかるところに連れてくるのもやっぱり少し無理があるだろうか、
譲渡会に来てもお腹の傷も痛々しいし、ここは無理せずとりあえず写真で募集してみた方がいいかもしれない、

タカラさんにリンちゃんの写真を送ってもらうと、





うん、なかなか可愛い子だ。
私はタカラさんに、今回譲渡会に連れてくるのは見送りましょう、と話すとタカラさんも私の意見に納得してくれた。


ただタカラさんはご主人からクギをさされていた。
「もううちで猫を増やすのはダメだ、もし里親さんが決まらなかったらどうするのか、リリースしたらどうだ」と。



タカラさんの家にはワンちゃんの他に飼い猫が6匹、家野良猫が1匹いる。
家野良猫というのは保護したもののどうしても懐かず、里親さんのところから返されてしまったきれいな白猫で、タカラさんの家でもいまだに逃げ回って姿を見せないまま飼っている子だ。


ご主人がそう言うのも無理はないかもしれない、
でもリリースは待ってくれ、せめて私が見に行くまでは、とお願いしたのだった。





2015/3/12




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