モカちゃんを捕まえた時のこと。

1匹捕まえただけで大きな安堵が押し寄せ、その後のことで頭がいっぱいいっぱいになってしまった私は、うっかり聞きこぼしていたことがあった。

それは隣りの奥さんが言った、
「もう1匹いるんだよね」という言葉。


翌朝そのことを思い出し、隣の奥さんに確認すると、
モカちゃんと違う柄の茶系の子猫がもう1匹いたというのだ。

モカちゃんはひっきりなしに鳴き叫んでいたので、モカちゃん捕獲ですっかり子猫の声は消えていた。
でも待てよ、そういえば私が隣りの駐車場で車の下にもぐりこんだ姿を見たのは、
確かにモカちゃんとは違う茶トラ模様だった。


その次の日からもう一度捕獲器をお隣の駐車場に置かせてもらうことにした。


しかしさっぱり入らない。


仕掛けに使う餌もウェットフードをドライフードに替え、ダメもとで毎日置きっぱなしにしてみた。




ある晩、深夜に電話が鳴って起こされた。
こんな時間の電話・・・まさか身内に何か???と思い、
恐る恐る出るとなんと電話の主は隣りの奥さん。

「お休み中ごめんなさいね、
捕獲器に猫が入ったみたいなのよ、朝まで置いておくのもかわいそうだと思って」

あーそうか、入ったか。
はいはい、今行きます、と出て行くと隣りの奥さんも外で待っていてくれた。

「それがね、なんだか違う猫が入ったみたいなの」

えっ!???
(げっ・・まじかよ~~~~~~~)

「首輪もしてるのよ」

えええっ!???

(いや・・・それはもしかして・・・・)

0805 017

おまえかーーーーーーーーーーーっ!!!



なんと捕獲器に入っていたのはぶーちゃん

なんで外にいるの?
ベランダから降りたの?・・・・・いや落ちたのか???

私はすっかり小さくなってお隣に平謝りしてぶーちゃんと家に戻ったのだった。
いやそれにしても捕獲器を置いてあったことが幸いした。
それでなければぶーちゃんはどうなっていただろう?



結局その事件以降、お隣から捕獲器を引き上げることにした。


しかし私の頭の中では、最後に見たもう一匹の子猫の姿を何度も反芻していた。
お隣の車の下にもぐり込んだ小さな後姿を忘れられずにいたのだ。

あんなに小さくて、ご飯も食べられなくて、今頃どうしてるだろう、
どこかでご飯をもらえていればいいけれど・・・・

私の頭に焼き付いているあの後姿、それと同じ写真をどこかで見た覚えがある。
そうだ、「捨猫」という写真集で見たんだ。

その「捨猫」の写真集で見覚えのある1枚の写真を探し出し、私はつい大泣きをしてしまった。


DSCF2511.jpg
  いもうとは どこかに連れて行かれたよ 幸せになれ ぼくの分まで  「捨猫」より



溝淵和人さんの写真に添えられた、阿部智子さんの詩が心に刺さる、、、
それはまさにモカちゃんと捕獲がかなわなかったその子のことをうたったようだった。



あの子はどこにいるのだろう。


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コメント

  1. カツオ | -

    no subject

    切ないな。。。

    あの子はどこにいるのだろう


    いつも応援しとります^^
    ガンバレ!ケムさん♪

    暑さ厳しい折、お体には十分お気をつけて♡

    ( 20:50 )

  2. けむ | SFo5/nok

    no subject

    コックさん!
    ありがとう、応援嬉しいです。
    実はちょっと体調崩しちゃって・・・なんでわかったの?(笑)
    コックさんもご自愛ください。^^

    ( 23:14 [Edit] )

  3. カツオ | -

    no subject

    わかるかい(--#    笑

    暑いからなぁ。。。
    頑張ってるみたいだし^^
    ほどほどにね♪

    止まない雨はない、明けない夜もない
    きっと捨て猫の居なくなる日が。。。。
    それはどうなのかなぁ?^^;    爆

    でも、ケムさんの努力は着実に実を結ぶはず
    キッチンにコメありがとうね^^
    お大事に♡

    余談ですが・・・おいらはぶーちゃん好きです^^  笑

    ( 13:40 )

  4. けむ | -

    Re: no subject

    コックさん

    コックさんに言われると、本当に「捨て猫の居なくなる日」が来るような気がするよ。^^
    こちらこそありがとう。

    そしてぶーちゃんは再びトライアルに出ています。
    私は「帰ってきてもいいかなぁ」って思っています。笑

    ( 10:46 )

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