ベレーちゃんがうちに来て4日目、

今までベレーちゃんを1階の部屋に隔離、私が家にいる時だけうちの猫達と接触させるようにしていた。


その日の深夜2時頃、ベレーちゃんの夜鳴きで目が覚める。

どうしたのかな?なにかに絡まって動けなくなっているとか?
そう思い階下に降りてベレーちゃんを確認すると別に異常なかった。
ベレーちゃんは荷物と荷物のすきまにすっぽり入って隠れていた。


どうして鳴くのかな?

子供達のことが心配なのかな?



ベレーちゃんの子供達


ベレーちゃんの子供は3匹とも長毛ですごくかわいい!
これならすぐに里親さんが見つかるだろう。

「ベレーちゃん、赤ちゃんは大丈夫だよ。他のところにいるだけだよ。だから心配しないでね」


そう言うと今度は1階の部屋のドアを開けたままにしてベッドに戻った。

2階がベッドルームでベランダには猫扉がついている。


ちょうどベランダにテトが出ていた。
うちの猫達は猫扉を使うがテトだけは猫扉を使えないので、テトが入ってくるまでベランダを閉められない。
「入ってきたら閉めよう」
・・・そう思って―――そのまま寝てしまった・・・
その時部屋にはうちの猫達が4匹とも見張っていたのだが。


翌朝、

1階に降りて行くとベレーちゃんがいない????


いくら探してもいない。

2階にあがってきたのかな?
でも2階を探してもいない。


まさかベランダから外に出たというのか?
外に出るには2階の高さから下へダイブしないとならない。
わが家のベランダから屋根伝いに外へ出ることなどできないからだ、でもその日、ベランダの下にはお隣のおうちの車が停まっていた。

車の屋根まで降りるのもかなりの距離だと思うけど・・・・


でもベランダのサッシが開いていた以上可能性はゼロしゃない。



実は今まで何度も「猫脱走したかも」事件があった。
そのたびに家の中の「まさかこんなところに?」という場所で猫を見つけてお騒がせで終わっていた。
そんな「まさかこんなところ」もすべて探しつくしたがやっぱりいない。

仕方なくとりあえずエイケミさんに「ベレーちゃんがいない」と連絡をした。
エイケミさんもまた「家の中のどこかで息をひそめているんだよ」と言ってくれたけど今回はそんな気もしなかった。


**********


その日別件で猫絡みの用事があったためとりあえず家を出た。
帰ってきたらベレーちゃんいるといいな・・・などと思いながら家に戻ってきたけれど・・・

やはりいない。

というかいよいよいない


・・・・・



家の両隣に「こんな猫見かけませんでした?」と聞き、

IMG_5741.jpg
「変わった柄だから見ればわかると思います」



外猫にご飯あげてくれている近所のおじさんにも「見かけたら連絡ください」とお願いし、
そのまた近所のM公園の餌やりのおばさんにも連絡し、
近くの駐車場の車の下など見て回ったけどどこにもいる気配はない。

念のため家の裏で捕獲器もかけてみる。


しかし捕獲器にはバカでかいキジトラ猫が入ってしまった


暗がりで猫の耳を確認すると耳先カットされていた。
「手術済みの猫だ・・」

耳先カットは本当にありがたい。
そのキジトラはリリースした。



捕獲器をかけても家の周りにベレーちゃんがとどまっていなければ意味はない。
探す場所だって皆目見当がつかない。
もし私が猫だったら―――うちのベランダから降りたらどっちに行くだろう?



    


ベレーちゃんを保護した公園はわが家から500mほどの場所にある。
そのO公園は人間にとっては近い場所だけれど、猫にとってはそうはいかない、公園に行くには交通量の多い幹線道路を渡らなければならない。


だけど・・・

私にはもうそこの公園に行ったとしか思えなかった、、というか他を探す気がしない。




夜中に自転車でふらふらとO公園の方角へ行ってみたが、
よくよく考えたら私には公園の場所もはっきりとわかっていなかった。


それに暗くてよくわからないや。
エイケミさんにいまいちどO公園の場所を確認し、翌朝早くに公園に探しに行こうと決めた。




今日1日、なにも食べていないベレーちゃん・・・・



お腹空いてるだろうなぁ・・・・





2014/6/7

エイケミさんに教えてもらった「猫が帰ってくるおまじない」



こうかんねん

なさけのことをわすれたか

おんわびろう

あんけんそわか



おまじないだから意味はわからないが、これを紙に書いて猫の出入り口近くに貼るのだとか。


もうひとつ、百人一首の中の句で
「たちわかれ いなばの山の峰に生ふる まつとしきかば 今かえりこむ」
というのも使うらしい。


ベレーちゃんは2階から出て行ったので、その真下にあたる出入り口におまじないを書いた紙を貼り、家の中に餌を置き、一晩ドアを開けたままにしてみた。
うちに4日しかいなかったベレーちゃんが帰ってくるとは思えない、、、
もしもベレーちゃんが帰るとしたらO公園だ。

でも藁をもつかむとはこういうことを言う。



次の朝早く、

結局ベレーちゃんはうちの中にもいないし帰っても来ていないとわかると、
私はキャリーバックと缶詰めをひとつ持ってO公園に行った。

すると一面クローバーが茂った公園のど真ん中に、なんとっ!



ベレーちゃんがいるぅ~~~~!!! 



こういう時にベレーちゃんは一目でわかる。

頭はアルシンド、尻尾だけ茶色い猫なんて他にいない!




そこには今までこの公園でベレーちゃんに餌をあげて手なずけていたというおじさんがいた。


おじさんは私に向かって「この子帰って来たよ」と言った。




「おじさんお願い!その子捕まえて!!!」




外にいる猫を素手で捕まえるのは無理だ。
餌でつる以外は。
ましてベレーちゃんは私のことを覚えているにせよ覚えていないにせよ、こちらには近づこうとしない。


IMG_5762.jpg



そのおじさんにはいかにも猫が懐いているようで、ベレーちゃんを簡単に抱っこするが、私の方へ連れて来ようとすると途端に身体をよじって逃げてしまう。
これはもうすべておじさんにお願いするしかない!!!


ベレーちゃんはおじさんから朝ご飯をもらったばかりだった。
でもまだ食べ足りないだろう、私の持ってきたパウチで吊ってキャリーバッグの中へおびき入れ、
入った瞬間にキャリーを閉めてもらう作戦にした。


そしてみごとおじさんがベレーちゃんをキャリーバッグに入れてくれたのだった。



このおじさん(Fさん)はあちこちの猫情報を知っている猫好きのおじさんだった。
私が昨日家の近所のM公園の餌やりおばさんに目撃情報を聞きに行ったところ、
そのおばさんがこのFさんに連絡してくれて、
今朝ここの公園に見に来てくれたということだった。


ああよかった、おじさんに感謝!
このおじさんがいなかったらベレーちゃんを捕まえられなかった。
でもある意味連携プレーができていたってことだ、すばらしいじゃないか!
とにかくよかった、よかった、よかった、、、、

ベレーちゃんは家に帰るまでの間、キャリーの中でにゃんとも鳴かなかった。






かくしてわが家へ無事に帰って来たベレーちゃん。



しかし不思議なのはベレーちゃんがもといた公園へみごとに戻っていたことだ。




ベレーちゃんは公園で保護されたものの、そこから3キロほど離れた動物病院に連れていかれて手術、その病院に3泊した後私の家へ来ている。
その間すべてキャリーバックに入って移動している。

つまり人間でいえば目隠しされて車で知らないところへ連れて行かれ、その後また目隠しで違う場所へ連れて行かれたようなものなのだ。


すごいなぁ・・・猫の勘?なのか。

猫って耳がいいっていうけれど、その場所の特別な音とか、仲間の鳴き声とかを聞きわけているのかなぁ・・・


もしもベレーちゃんを保護したのが私の家でなく、公園とうんと離れたおうちで、そこから脱走してもちゃんと公園に帰ったのかなぁ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ベレーちゃんは今日も外に出たくて鳴いている。

外に出たくて鳴いているのか、何かを訴えているのか、さっぱりわからない。


IMG_5767.jpg
お願いだからおばちゃんちにいてね。




ベレーちゃん里親募集中です。。。。







2014/6/8


以前近所のM公園で一晩中猫たちと遊ぶのが趣味の「のっぽさん(Fさん)」というおじさんの話しをしたと思う。

逃げたベレーを捕まえてくれたり、なおじろうを保護してくれたりした不思議なおじさん。



ベレーちゃんの脱走②


なおじろう





そののっぽさんが引っ越ししてしまった。
私はのっぽさんのような人がいてくれると公園の猫情報にも詳しくてありがたかったから、引っ越してしまったことがすごく残念だった。


そののっぽさんは今は隣の区に住んでるのだが、先日急にのっぽさんから電話が来た。
話の内容はやはり猫のこと・・・のっぽさんが今住んでいるところに野良猫がたくさんいる、という情報だった。



・・・いや~私はそんな住んでもない遠くの猫の面倒まで見切れないんですけど。




まぁとりあえず動物指導センターに「指導してください」くらいは言えるけど、
(現地の人はどんなとばっちりがくるかわからないので言いたがらないもの)
人慣れした子猫がたくさんいるという。


仕方がないのでのっぽさんに2匹ならという約束で保護することにした。



約束の子猫を連れに行くと、兄弟2匹いたがうっかり油断して1匹逃げられたと1匹だけを連れてきた。
(のっぽさんは外の猫を慣らして素手で捕まえて連れてくる)



それがミケオ。



ちょっと見三毛。

でも身体はキジの斑点のあるオス。


三毛のオスなんていないから名前を「ミケオ」にしてみた。




・・・・・・・・・




それが先日の譲渡会前だったから、我が家には彗ちゃん、マメちゃん、そしてテイちゃんもいた。
保護猫はこの子で4匹目。
幸い譲渡会でテイちゃんの里親さんが決まったが、プラスマイナスゼロ、
公演も間近に控えてて家にいる時間も少なく、2日続けて駆虫薬を飲ませるとすぐにケージから出してしまった。




シャンプーして


もう全く逃げなくなった彗ちゃんの鈴を、今度はミケオにかけることにして、









忙しいからほっとく。







2016/8/20 ミケオ保護

去年のっぽさんのところから来た子猫達。


クリ
アオ
ちょんこ
まめ
エータ
シーナ
みけお
ユウゴ
みそらちゃん
ジン
シェリー
ラム
シバオ
すずめ
コタロウ



げっ!
14匹もいるやんけ!!!





すべて野良猫だったのをのっぽさんが慣らして連れてきた。


おかげで去年は私にとってかつてない野良猫保護数になった・・・





・・・まぁどの子も外に置いておくにはもったいない、ものすごくいい子達だったから、
のっぽさんがいなければ一生野良だったかと思うと本当に切ない話だ。
その時点でのっぽさんには感謝しきれない。


その上ほとんどの猫にとてもいい里親さんが決まり(クリちゃんとすずめちゃんはまだだけど)
のっぽさんはまさに猫達の救世主だ。





のっぽさんという人は、




ただの年金生活しているおじさん。


でもすごく不思議な人で、
いろんな資格持ってたり若い頃はバリバリ仕事もやってていろんな職種に詳しかったりするんだけど、
のっぽさん曰く「飽きちゃって続かない」。

で唯一猫のことだけは飽きなかった―んだって。

だからうちの近所に住んでいた時は、近所のM公園で一晩中公園の猫と遊んでいた不思議なおじさんだった。
最初に会ったのはM公園になおじろうが捨てられた時で、私が保護に行った時になおじろうはんっぽさんに抱っこされていた。


なおじろう



ベレーちゃんがわが家から脱走した時も、公園にいるベレーを捕まえてくれたのがのっぽさんだった。

普通外にいる猫を抱っこしようとしたって、逃げちゃって絶対無理なんだけど・・・


ベレーちゃんの脱走





のっぽさんは「日本一外の猫を懐かせるのがうまい」と私は思っている。

逆を言えばのっぽさんが懐かせた猫は、飼い猫になれる素質を持っているということだ。







もしも、、、もしもですよ、
この里親生活のことをドラマ化するとしよう。

私が脚本家だったらこのドラマに猫に精通していてどんな猫とも友達になれる浮浪者風のおじさんを登場させたら面白いだろうなぁ~と思う―――つまりそれを地でいくのがのっぽさんだ。




今までは慣れない猫を慣らすのもひとりでなんとかやってきたけど、今はそんな猫はまずのっぽさんのところに連れて行く。


するとたいがいの猫をゴロゴロべたべたにしてくれる。





去年センターから引き取った5匹の白い猫達。
その中のニコちゃん。















臆病てビビりちゃんで、
一度抱っこの手を離してしまうとものすごい勢いで逃げ回って二度と捕まえられなかった。
人に恐怖心を持っているかのように。




それがのっぽさんの前では甘えてスリスリ。





のっぽさんのアパートのニコちゃん




ニコちゃんはおかげさまで理解ある愛情豊かな里親さんにもらわれ、里親さんの前でも少しずつ心を開いてのっぽさんといた時のニコちゃんのようになってきたようだ。

ニコちゃん、よかった~~。゚(゚´ω`゚)゚。





見よ!このくつろぎ方!



今のニコちゃん ニコちゃんのドヤ顔?(笑)




センターから5匹の白猫を引き取った時は一時はどうなるかと思ったが、全員それぞれ幸せに暮らしている。




処分寸前だった白い猫






そんなわけで、今はのっぽさんと二人三脚で自転車操業な保護活動・・・というわけなのだ。

ただのっぽさんが隣りの区に引っ越してしまったためのっぽさんのアパートを行き来するのが面倒くさいったら・・・




あーあ
のっぽさん近所に引っ越してこないかな~~~~と思う今日この頃。












2017/3/5





5月に里子に行ったリオンは、里親のAさんの奥さんがリオンにぞっこんで、

リオンはというと相変わらず距離を置くような態度だったにもかかわらず、家族全員からたいそう可愛がられていた。(と思まう)




先日仕事中にそのAさんから続けざまに電話の着信があり、、



(嫌な予感・・・)



折り返すとやっぱり・・・「リオンが脱走した」ということだった。




脱走というか・・・奥さんがリオンを可愛がるあまり、いつも窓から外を見ているリオンに外を見せてあげようと連れ出したらしい。

つまりリードをつけて散歩させたとのこと^^;





これは猫を飼う人がよくやる失敗で、犬と猫の決定的な違いがわかってなくて陥る勘違いだ。


猫は呼んでも来ない。(犬とは違う)

驚いて走り出したりでもして所在が分からなくなったら、もうどこにいるかわからない。
自分で帰ってきてくれない限りアウトだ。



ましてリオンのように人見知りの猫は。





とりあえずその日は自分で帰ってくるのを待ってみるように、玄関に猫が入れるくらいの隙間を開けて、
家の中にご飯も置いて、
それで待つようにとアドバイスした。




その夜遅く念のため捕獲器を届けておこうと捕獲器を持ってAさん宅を訪問した。
奥さんは当然ながらひどく落ち込んでいた。


私のせいで、私のミスで、
私が外に出したばっかりに、、と。







大丈夫ですよ、きっと帰って来ますよ、と慰めるが、私も自信がない^^;



でも奥さんは落ち込むばかりでなく、いなくなったその日にすでにリオンの写真入りのポスターまで作ってあって、
まだその段階ではないと思ったが余りに早い行動に驚いた。


とはいえ、

奥さんは次の日はショックで仕事を休んでしまった・・・^^;




でも次の日もリオンは帰ってこない、
そして次の日も。


奥さんはますます落ち込む。



奥さんの心配が少しでも少なくなるよう、色々アイデアを出してみた。



捕獲器を持って行った日に外に別の猫を見かけていた。
「野良猫がいるということは餌やりさんがいる可能性があります。餌やりさんを探せば強力な情報が得られるかもしれないので探してみてください」と。


そしてリオンの使っていたトイレを家の外に置いておく。(自分の匂いがわかるように)


探しに行くばかりでなく家からリオンの名前を呼ぶ。


猫は耳がいいので、家から呼ぶことで帰るべき方向を教えてあげるためだ。
それに帰ってきて欲しいというこちらの意思表示も猫にできると思ったから^^;



そして




おまじない。



猫がいなくなった時帰ってくるおまじない。



有名なのは百人一首のうただが、
私のはむかーし先輩方から教えてもらったおまじない。




こうかんねん

なさけのことをわすれたか

おんわびろう

あんけんそわか




これを紙に書いて玄関に貼る。
これでベレーも帰ってきた。



ベレーちゃんの脱走




物理的に辛い条件が揃っている時は、
神頼み的な不確かではあるが、

こんな「おまじない」に案外励まされたりするものだ。





リオン、お願い、帰ってきて。







2017/9/29





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