ある場所で野良猫のお母さんが産んだ子猫がたいそうひどい状態で保護された。


子猫は猫風邪で全員目がぐちゃぐちゃ、その時は5匹いる子猫のほとんどが失明、もしくは治ったとしても目に障害が残る、と聞いていた。


順次保護される都度、伝えられた状態のひどさにメンバー全員胸を痛め心の中で泣いていた。


そんな子猫を保護して里親さんなど見つかるだろうか。−−−



私はそういった経験が浅いゆえにより一層悲観的になっていた、
諸先輩方はなにも言わない、そんな時こそ私みたいな下っぱが発した方がいいんじゃないか、
皆が言いにくくて言いたくても言えないことを。




「安楽死の選択はないのですか?」




治療にはたいそうお金がかかるだろうし、里親さんだって見つかるかどうかわからない、そうなれば誰かが抱えなければならない、障害がある子をつきっきりで面倒見ることにも負担がかかる、、、

健康でも処分されてしまう子猫はたくさんいる

金銭的にも労力的にもその分この子達を諦めて他の猫を助けた方が・・・・





すると先輩達からは意外な返事が返ってきた。



「失明してても普通に生活できますよ」

「今までも全盲でもらわれて普通に生活している子はたくさんいます」

「もっと内臓系の本人が苦しむような病気であれば仕方ないですが大丈夫ですよ」
と。




  




そういえば思い出した。

目がなくて普通に生活していた猫のこと。


全盲の猫~ミミちゃん




目が見えなくても普通に生活できる、
目が見えなくても普通の子と同じように里親募集をする、
それでいいのだと。

「けむさん、重く考えなくていいですよ。多分大丈夫、かえっていい出会いがありますよ!」





そう言われてやっとその子猫達を見に行く勇気が出た。











2015/10/27 病院にて撮影 









その子達は今、すっかりきれいな目になってハッチーさんのところで保護されている。



白い子はマーヤ。




キジの子がルースと




鼻筋の白いのがライト。




ルースは比較的キレイに回復したが、残念ながらマーヤは両目とも萎縮してしまっている。


それなのに不思議なんだけれど、、、

ハッチーさんが時々送ってくれる動画には、3匹が普通にじゃれあって遊ぶ姿が映っているのだ。
目が萎縮しても光を感じるのか?
これでも目が見えない子達なの?
本当に目が見えないの?





目が見えないことで安楽死という言葉まで発した私は自分を恥じた。
目が見えなくても絶望することはない。
目が見えないことを悲観して人生を終わらせようと考えるのは人間のエゴだ。
この子たちは何も不自由していない‐‐‐




そしてなんと!



ルースは先日の譲渡会で里親様が決まった。





比較的きれいに回復したルース




そういう子を選んでくれる里親様もいるのだ。
なんてありがたい。



マーヤもライトもきっと里親様が見つかるだろう。

目のないこの子達の遊ぶ姿は、まるで天使のように尊い。










ところでなおじろう。





なおちゃんはさー少なくても見えてるよね!?


それなのに誰ががゲロッたところを踏んで歩く・・・
普通の猫は皆よけて歩くのに。


おもちゃもあんまり遠くに投げると見逃すんだよね・・・



そんななおじろうは去勢手術を終え、来週から本格的にあいこさんの家でお試しすることになった。

病院で診てもらうとなおじろうの目は若年性白内障ではないか、ということだった。

水晶体の濁りなので現段階でなんら治療ができない、将来もっと白濁して見えなくなる可能性もある、がそれも断言できない、、、








もしも、



もしもなおじろうの目が見えなくなって、生活に支障がでてきたら、その時返して貰ってもいいし、

深刻にならないようにしよう、

あいこさんにも深刻にならないようにお願いしよう。



目が見えずらくたって、多分なおじろうは何とも思ってないだろう。

ご飯と暖かい寝床と、優しく撫でてくれる人がいれば。







2015/11/29






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コメント

  1. 坂ち | 27ET4VhU

    猫は髭で周りがわかる、、、んでしたよね?
    だからイタズラで髭切っちゃうと
    可哀想って、、、?

    人間もそうだけど、ひとつが駄目だと
    他が物凄く発達するらしいので
    猫ももちろん!その他の機能が
    素晴らしく発達するのでは?

    いつもくるるんさんのブログで
    見させて頂いてますが、みんな元気で
    綺麗な猫ちゃんになりましたよね!
    愛情深く接すると、みんな可愛らしくなりますね。

    急に寒くなったし、猫ブームに火が!!
    良いご家庭に行きます様に!ʕ•ᴥ•ʔ

    ( 17:33 [Edit] )

  2. ふぶき | -

    動物は障害を障害とも思わず受け入れるし、他の猫と自分を比べたりせずフツーに暮らしてますよね。
    まえにけむさんのブログに耳の悪い子がいたけど、暮らしに支障はなかったような。
    見た目は他の子と違うけど、元気だしコンタクトも取れるし、一緒に暮らせばフツーにかわいいと思いますよ。
    ホントに内蔵の病気などで命を落とさないで良かった。
    なおちゃんはどうだろう。
    なんだかノンビリしてる子だから、色々気を付けてあげなくちゃならない事が多くなるかもしれないけど(笑)、そうやってなおちゃんの為に考えてあげるのも愛情だと思うから、里親さんにとっては負担ではない気がしますよ(^∇^)ガンバレ♪

    ( 19:40 )

  3. 猫の目

    コメントは久しぶりでございます

    大昔、うちに迷い込んだ(というか多分うちめがけて捨てられた)子猫は
    小眼球症で光を感じられるかどうかの視力しかありませんでしたが
    そんなことは全く気にしない人のところにもらわれていきました
    ハンデなんて感じさせない元気でやんちゃなお嬢でした
    人が思うほど猫は不便だとか思ってないみたい
    少しだけ気を付けてあげれば幸せな猫生を送る飼い猫になれますよ

    ちなみにその猫をもらってくれた人がのちに妹の旦那になったので
    縁なんてどこにあるかわからないもんです
    この子達にもいいご縁がありますように

    ( 23:15 )

  4. けむ | -

    Re: 坂ちさん

    くるるんのスタッフブログを見ていただいているならよくご存じのことと。

    あの子達にそんないきさつがあったことを書き留めておきたかったので。

    私はまだまだボラひよっこで諸先輩方に教えていただくことだらけです。
    ひとりじゃ出来ないですね~子猫達、随分かわいくなりました!^^

    ( 22:12 )

  5. けむ | -

    Re: ふぶきさん

    耳の悪い子・・・しずかちゃんかな~
    動物は人間よりも感覚が優れているから、ひとつくらい欠けていても平気なのかもしれないですね。
    今までもいくつか症例を見てきましたけど、皆普通に暮らしているようですね。
    動物は・・そういうところ素晴らしいですね。
    なおじろうはあまりに鈍臭くて・・なんか心配です;;;

    ( 22:30 )

  6. けむ | -

    Re: ルゥさん

    ルゥさんお久しぶりです!
    ルゥさんもそんな猫さんの里親探しをしてことがあるのですね!
    しかもそんな不思議なご縁で結ばれていたとは・・・う~~ん!

    でもきっとそんな必然があることでしょう。
    マーヤとライトにとってもきっと!

    ( 22:42 )

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