2010年3月、
市の動物愛護館の職員さんからのヘルプの電話があった。

愛護館には里親募集の掲示板があって、それをよく使わせてもらうため、職員さんとは顔馴染みになっていた。

先ごろその職員さんの家の近所に迷い猫がいて、保護したはいいけどその猫の居場所がない。
誰か預かってくれるボランティアさんはいないか、とのことだった。

ちょうどこの春から市の愛護館では子猫の譲渡を始めたばかりだった。

0405 007 愛護館「初」の譲渡子猫


愛護館のフロアーには愛らしい2匹の子猫を展示してあったけど、
迷い猫の方は個人的に持ち込んだ猫なのでフロアーには入れられないという。

「では一度見に伺います」

と、見に行くとその子は愛護館のトイレの中にいた。

0309 005


茶トラというか豹柄のメスで耳は両耳とも垂れている。

「スコティッシュフォールドかなぁ?」

ものすごく人懐っこくて、職員さんがトイレから出て行くとあとを追いかける。

0309 007


飼い猫なのか?捨てられたのか?

発情の声もあげるというので、どうもこの子は避妊していないメスで、
ちゃんとした飼い主さんがいたかどうかもわからない。
それにトイレは寒々として冷たく、この子もこんな場所に閉じ込められていたらかわいそうだ。

・・・やむなくまたカスミ荘のママに相談して、一時預かりをお願いすることにした。


それにしてもこの子はものっすごく臭かった。
オシッコまみれのような臭いがする。
そこで「必ずシャンプーして、ノミ取りもしてから連れて来て下さい」とお願いすると、

愛護館の職員さんはお金を出し合って、避妊手術とワクチンをしてくれた。
耳がスコティッシュフォールドのように垂れているのは、
「耳血腫」という病気のせいだった。
「耳血腫」とは、耳がかゆくて掻きまくるため、耳の皮の間に液体がたまって一旦耳が腫れ上がり、その液体が抜けると今度はしおれて垂れた状態になるのだという。


「スコティッシュフォールドじゃなかったのね~~

私はその子に「みかんちゃん」と名前をつけた。
身体の色がみかん色だったので。


私はもしや「耳血腫」の治療をしていないかと、まず獣医さんをあたる作戦に出てみた。
みかんちゃんが保護された近くの獣医さんに写真を見せて聞いて周ったのだ。
しかし手がかりは掴めなかった。

そこでチラシを作り、愛護館の職員さんが保護してくれた町内にばら撒くようお願いした。

すると!

ほどなく私のもとに1本の電話が入り、なんとそれがみかんちゃんの飼い主さんだったのだ!

愛護館の職員さんはそのチラシを回覧板に入れてもらったらしく、
回覧板を見た人が飼い主さんへ「お宅の猫じゃないか?」と連絡してくれたらしい。

飼い主さんはその町内に住んでいるわけでなく、町内に工場を持っているご夫婦だった。
みかんちゃんはその工場に出入りしていた野良猫だったのだ。
名前もなんと「のらちゃん」

それでは発情して家出するのも無理はない。
しかしもう避妊手術までしてもらったのらちゃん。
そちらのご夫婦が責任持って飼ってくれるということだった。やれやれ。
あとは愛護館の職員さんに、飼い方などフォローしてもらおう。



今回はチラシを回覧板に入れてもらったことが功をなした成功例だったが、
迷い猫の元の飼い主さんを探すのは非情に難しい。
探しても見つからない猫、探しても見つからない飼い主、
世の中うまくいかないのだ。。。。


0405 010


のらちゃん、もう家出しちゃダメだよ。



2010/4/3




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