私はそれからずっとKさんの息子くんとの約束を気にしていた。



Kさんの家に合う猫ーーー



息子くんはおとなしくて優しい感じの子だった。
学校の友達と遊ぶよりもおとうさんのことが大好きでおとうさんといつも一緒にいるような感じ・・・

だからKさんのところに合う猫は、息子くんの弟分になるような元気過ぎなくて自己主張の激しくないのんびりしたオス猫、というのが私のイメージだった。


新しい子猫を保護するたびに、





この子どうかな?


こっちの子の方がいいかな?


と考えていた。






ウシジマくんは?




アムロは?




マミオかチャオは?




キースくんとか?






ただKさんに対して私はひとつ不安があった。

譲渡会に来たのはおとうさんと息子くん。
お届けの日にお母さんに会えると思ったらお母さんは出かけていた。
お母さんは猫を飼うことをどう思っているのだろう・・・




*****




Kさんのおうちからリオンを連れ帰って1ヶ月、
私が「この子にしよう!」と思ったのはモンサン。






モンサンは生後5ヶ月で去勢手術も済んでいたし、穏やかでどんな人にも懐っこい。

普通のキジトラでなくグレーにベージュの混じった上品な柄は、きっと見た目でお母さんにも気に入ってもらえるに違いない。



そうしよう、Kさんのおうちにはモンサンにしよう!




少し時間がかかってしまったが、Kさんのおとうさんに「やっとちょうどいい猫が見つかりました」とモンサンの画像をつけてメールをした。

ところが意外な返事が返って来た。




Re:
けむ様

こんにちは、ご連絡ありがとうございます。

写真、拝見しました。
とってもかわいくて愛くるしい表情をしていますね。
飼いたい気持はあるのですが、ここ一カ月の間に、家庭内で大きな変化が起きてしまいました。


(中略)


もう少し、家庭内が落ち着いてからの方が良いのではないかと思っています。
勝手を言ってすみません。

状況が落ち着きましたら、あらためて譲渡会の方へ行きますので、またその時にお願します。

せっかくのご厚意をすみません。







何があったかは知らないけれど、それならそれでやむなし、
猫の命は10数年、KさんもKさんの息子くんもいま慌てて猫を飼わなくてもこれからいくらでも機会はある。


正直に辞退してもらって良かったとか思った。



でも、



ゴールデンウィークにリオンをもらっていただいていたらどうなっていたのかな、とも思う。


やはりあの日、
勇気を出してリオンを連れ帰ったことは正解だったんだろう。




大量の汗が出たのは予感めいた不思議な出来事な気がしたけれど、

不思議でもなんでもなく私の不安な気持ちの表れだったのかもしれない。





でももういい、
息子くんへの約束も果たしたことになるし、


それだけはほっとした。



約束は守らないとね。





猫一匹の行き先はなくなってしまったがそれは改めて探せばいい。




モンサンはいい猫だから。























2017/6/30
スポンサーサイト


コメント

  1. しろちゃん | CfpSSrsQ

    猫の知らせ

    家庭内の変化が何かは分からないですがケム様は猫界からの連絡事項をキャッチしたんですね(笑)
    あのとき連れ帰ってやっぱり良かったです!

    息子さんには、いつか猫と暮らしてほしいですね、お父さんも。
    猫が生活にいるだけで、あのマイペースと暮らすだけで、満ち足りる人生になると思うから。

    あー私がモンサンさんをもらいたいくらいですー!

    ケム様、お疲れさまでした。

    ( 19:47 [Edit] )

  2. けむ | -

    Re: 猫の知らせ

    しろちゃんさん、
    私は猫界とは交流がありませんが(笑)虫の知らせでなく猫の知らせ?(笑)があったんですかね〜〜
    人間も長くやってると気づく時はありますよ、若い時は信号が出てても気づかない、それで失敗したらあーあの時のあれは合図だったんだとわかる、そしたら次に同じ失敗をしなくなる、
    だからたくさん失敗した人が持ってる「感」なのかもね。

    ( 23:26 )

コメントの投稿

(コメントの編集・削除時に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)


トラックバック

Trackback URL
Trackbacks


最新記事